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バルカン農業だより

イチゴのショートケーキは日本食?

読者の皆さん、マケドニアという国を聞いたことがありますか?そうです、世界史で習うあのアレクサンダー大王のマケドニアです。旧ユーゴスラビアの一番南に位置する国で、1991年に独立したばかりの若い国です。マケドニアは人口200万人、国土は日本の九州の3分の2ほどしかありませんが、ここで取れる野菜や果物は旧ユーゴスラビアの2000万人を食べさせていたといいます。
 読者の皆さん、マケドニアという国を聞いたことがありますか?

 そうです、世界史で習うあのアレクサンダー大王のマケドニアです。旧ユーゴスラビアの一番南に位置する国で、1991年に独立したばかりの若い国です。マケドニアは人口200万人、国土は日本の九州の3分の2ほどしかありませんが、ここで取れる野菜や果物は旧ユーゴスラビアの2000万人を食べさせていたといいます。

 首都スコピエで、農業省の次官からいろいろと農業事情を聞くことができました。彼の計らいで郊外の農園を視察しましたが、地平線まで広がるようなビニールハウスは圧巻でした。ここではキュウリ、トマト、ペッパーなどを栽培していました。大ぶりのトマトはなんとも甘みがあっておいしく、果物の代わりにもなるような感じです。

 視察中、「デジタイズド・プロダクツ」(デジタル作物)という説明をするので、私は高度な遺伝子操作を意味するのかと思っていましたら、全く違い、ビニールハウス内の温度管理から肥料管理、水分管理まで全てコンピューターで制御をしているという意味でした。

この次官殿いわく、「日本からは膨大な金額の種子が輸出されているというのに、マケドニアには一粒も入ってきていない。何とかならないものか」とのこと。すでに十分おいしい作物ができるのに、それでもまだ研究を重ねたいということなのでしょうか。

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