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【今年の市場相場を読む】
拡大したい和風ハーブ野菜、ワサビ、ミョウガ、食用菊、ユズ
- (株)農経企画情報センター 代表取締役 小林 彰一
- 第163回 2010年01月01日
- 価格:100円
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ワサビ トップは静岡だが台湾産も健闘。小サイズで仕掛ける産地必要
【概況】
東京市場のワサビは、バブル経済崩壊以降、入荷が激減して単価も安くなったが、ここ数年は堅調である。75%のシェアを誇る主産地・静岡からの入荷がほぼ一定である一方、2割弱のシェアを持つ台湾産も健闘している。月別で見ても判で押したようにコンスタントで、ピークは正月需要のある12月。通常の2倍の入荷量で単価も2割高い。08年、09年とやや入荷が鈍っているのは、末端需要の不調からである。
【背景】
ワサビの入荷が12月に倍増するのは、通常の業務用に加えて「正月くらいは本物のワサビで」といった一般需要が発生するからだ。また、年間を通じて台湾産の需要があるのは、細いながらも1本あたりの単価が安く、本格的な蕎麦店などが利用しやすいからだろう。スーパーの品揃え商材にも採用されている。「本生」のような表示で、ワサビの本物モドキが売れているのに、国内産地は「これこそ本物」というアピールが足りない。
【今後の対応】
ワサビには利用する際の作法がある。できるだけ目の細かいおろし金でおろさないと、独特の香りと辛味が出てこない。刺身や握り寿司でも、ただ醤油に混ぜるのではなく、刺身の上に載せて食べると香りも引き立つ。そんな作法を含めて、ワサビを一般普及させられないものか。単価の安い小サイズを数売って収益を上げる産地が国内に出現してもいいし、台湾だけに陸ワサビの生産を任せていていいものか、という点も気になる。本物の普及を願う。
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小林 彰一 コバヤシショウイチ
(株)農経企画情報センター
代表取締役
青果物など農産物流通専門のジャーナリスト。(株)農経企画情報センター代表取締役。「農経マーケティング・システムズ」を主宰、オピニオン情報紙『新感性』を発行。著書に、『ドキュメント青果物市場』、『日本を襲う外国青果物』、『レポート青果物の市場外流通』、『野菜のおいしさランキング』などがあるほか、生産、流通関係紙誌での執筆多数。
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