記事閲覧
【オカルト農法探検隊】
発育診断技術 その10
- 後藤芳宏
- 第71回 2010年05月31日
- 価格:100円
- この記事をPDFで読む
「窒素」の定義について
栄週では、窒素の種類および窒素量を意味する独自の用語が2種類あります。それは「n値」と「N値」です。
■ 「n値」=無機態の窒素
「n」は無機態の窒素、「n値」は無機態の窒素量を意味しています。具体的には第70回で解説した、作物が土壌から吸収する「土壌溶液」に含まれる窒素などのことです。
または第69回で解説した、作物の体内に吸収されてアミノ酸に生成される前の窒素、あるいはアミノ酸に生成されずに体内に蓄積している窒素のことを意味しています。
■ 「N値」=有機態の窒素
「N」は有機態の窒素、「N値」は有機態の窒素量を意味しています。第69回で解説したように、作物が体内に吸収した無機態の窒素(n)は、窒素同化のプロセスを経てアミノ酸、ペプチド、タンパク質などになりますが、これらの有機体窒素のことを意味しています(図説(1)参照)。
これらの用語の定義を理解できたところで次に進みましょう。
■ 「C値」と「n値」と「N値」の関係
まずは「C値」と「n値」と「N値」との関係性について解説します。「C値」とは作物の光合成によって生成されたブドウ糖や食物繊維などの「炭水化物」の蓄積度、合計値のことです。作物は光合成によって「C値」を蓄積すると同時に、呼吸活動、窒素同化などの生理現象によって蓄積した「C値」を消費しています。特に作物の生命活動において重要なのが窒素同化のプロセスです。これを概念化したものが図説①であり、それをさらに簡略化し、図式化したものが図説(2)です。
窒素同化は作物の姿を創出
作物は炭水化物(C)と無機態の窒素(n)から、有機態の窒素(N)であるアミノ酸やタンパク質を作り出すことによって細胞を生成し、細胞は作物の各器官を生成していきます。つまり窒素同化とは作物の姿を創出する生命活動なのです。
会員の方はここからログイン
後藤芳宏 ゴトウヨシヒロ
1966年東京都生まれ。(株)椿本チェイン、パイオニア・ハイブレッド・ジャパン(株)、(株)農業技術通信社の副編集長、衆参国会議員の政策担当秘書などを経て「農援隊」を設立。「栄養週期理論」提唱者の大井上康氏の絶版書『家庭菜園の実際』『大井上康講演録』の復刻を行なう。
オカルト農法探検隊
この連載は、農業の生産現場で起こる不可思議な現象を、「科学的に解明できなくても、農業経営に役立てばいいじゃないか!」と開き直ってレポートするものです。筆者には科学的な専門知識などがありません。悪意はなくても早合点、迷走、脱線、曲解などがあるかもしれませんが、悪しからずご了承ください。タイトルの“オカルト”という言葉には“カルト教団”などの怪しいイメージがありますが、語源的には「覆い隠された秘儀」あるいは「無知ゆえに理解できない」という意味があります。書かれてある内容を信じる必要はありませんが、楽しんで読んでいただき、農業経営に役立てていただければ本望です。自分も一緒に探検したい、実験に協力したいという方は大歓迎です!ご一報をお待ちしています。
ランキング
WHAT'S NEW
- 『農業経営者』最新号UPしました
- (2012/01/27)
- 農業ムービーUPしました
- (2012/01/18)
- 年末年始の営業について
- (2011/12/29)
- 『農業経営者』最新号UPしました
- (2011/12/27)
- 農業ムービーUPしました
- (2011/11/30)

