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オカルト農法探検隊

発育診断技術 その10

連載テーマ「発育診断技術」も、気がつけば今回で10回目を迎えます。「わかりやすく」をモットーに取り組んできましたので、結構な大作になってしまいました。過去9回では、作物のF値、V値、C値、窒素などについて解説してきました。今回からは、C値と窒素の関係、発育段階との関係など「栄養週期理論」(以下、栄週)の真骨頂ともいえる統合的な視点から解説します。ですので、F値、V値、C値、窒素について十分に理解されていない方は、いま一度過去の記事を読み返していただきたいと思います。

「窒素」の定義について

 栄週では、窒素の種類および窒素量を意味する独自の用語が2種類あります。それは「n値」と「N値」です。


■ 「n値」=無機態の窒素

 「n」は無機態の窒素、「n値」は無機態の窒素量を意味しています。具体的には第70回で解説した、作物が土壌から吸収する「土壌溶液」に含まれる窒素などのことです。

または第69回で解説した、作物の体内に吸収されてアミノ酸に生成される前の窒素、あるいはアミノ酸に生成されずに体内に蓄積している窒素のことを意味しています。

■ 「N値」=有機態の窒素

 「N」は有機態の窒素、「N値」は有機態の窒素量を意味しています。第69回で解説したように、作物が体内に吸収した無機態の窒素(n)は、窒素同化のプロセスを経てアミノ酸、ペプチド、タンパク質などになりますが、これらの有機体窒素のことを意味しています(図説(1)参照)。

これらの用語の定義を理解できたところで次に進みましょう。

■ 「C値」と「n値」と「N値」の関係

 まずは「C値」と「n値」と「N値」との関係性について解説します。「C値」とは作物の光合成によって生成されたブドウ糖や食物繊維などの「炭水化物」の蓄積度、合計値のことです。作物は光合成によって「C値」を蓄積すると同時に、呼吸活動、窒素同化などの生理現象によって蓄積した「C値」を消費しています。特に作物の生命活動において重要なのが窒素同化のプロセスです。これを概念化したものが図説①であり、それをさらに簡略化し、図式化したものが図説(2)です。


窒素同化は作物の姿を創出

 作物は炭水化物(C)と無機態の窒素(n)から、有機態の窒素(N)であるアミノ酸やタンパク質を作り出すことによって細胞を生成し、細胞は作物の各器官を生成していきます。つまり窒素同化とは作物の姿を創出する生命活動なのです。

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