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オカルト農法探検隊

発育診断技術 その11


今回は、読者の方からいただきましたご質問やご意見などを交えながら進めていきたいと思います。

前回のおさらい

 まずは前回のおさらいです。

 「C値」と「N値」には、基準値や絶対値などはない。

 「C値」と「N値」は、作物の発育段階によって常に変化する。

 「C値」と「N値」の最適必要量は、発育段階別に目標とする収穫量や品質レベルによって決まる。

 「C値」と「N値」は、それぞれ変数「m」を表記する(図1参照)。

 作物は機械のような存在ではなく、生命ある存在なので瞬間瞬間に変化を続けている。その変化を正確に把握するために発育診断がある、ということなどを解説しました。


発育診断を行なう頻度について

 これらの前回の記事に対し、読者Aさんから「発育診断はどのくらいの頻度で行なえばいいのか……?」というご質問をいただきました。

 作物の最適必要量は、瞬間瞬間に変化するわけですが、だからといって精度を追求するために、瞬間瞬間ごとに診断を行なう必要はありません。人間の場合でも、体重がある日突然、急激に減少したり増加したりするわけではありません。増減の傾向を把握できれば十分なわけです。

 作物や土壌の場合も、それと同じです。「C値」あるいは「N値」が増加の傾向にあるのか、それとも減少の傾向にあるのか、そのことを把握できる頻度で十分だと考えます。具体的な頻度として実例をあげれば、緻密な施肥管理を目標にして2~3日間隔で行なう方もいますが、一般的には7~10日間隔の方が多いようです。中には、追肥を行なうタイミングの時だけという大雑把な方もいます。

 ただし、筆者は発育診断を始めたばかりの方には、面倒でも2~3日程度の短い間隔で測定することをオススメしています。特に追肥の前後、灌水の前後、天候が急激に変化した前後などには必ず測定します。これらのタイミングは、作物体と土壌の変化の様子を把握しやすいからです。

 こまめな測定の経験を最低でも1~3作ほど重ねますと、その後はかなり大雑把な測定でも、数値の変化の傾向を感覚的に把握することができるようになります。やがては測定機器を利用しなくても、第68回で解説したように作物の姿、葉の色、葉の厚さ、茎の堅さなどの作物の観察だけで、数値の傾向を把握できるようになるでしょう……。

 測定機器を利用する際には、作物体の樹液をサンプリングする部位、土壌溶液をサンプリングする深さや時間などを統一するように注意してください。

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