ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

坂上隆の幸せを見える化する農業ビジネス

農場の時価総額を知っていますか?

時価総額と言われても、パッと連想できないかもしれない。私も考え始めた当初は、所有する土地を思い浮かべたり、農場にあるものを書き出してみたりした。たとえば、130馬力のジョンディアのトラクタ。5連のプラソイラやキャリアを牽引する時に大活躍する。だが、エンジンのかけ方すら分からない人にとっては、残念ながら鉄の塊以上の価値にはならないかもしれない。耕作するために購入した広大な土地も、同様に利用の仕方が分からなければ、ただの広野である。スペックの良い機械も、地力豊かな土地、立派な鉄筋の倉庫も、それらがどれだけ揃っていても使い方が分からなければ宝の持ち腐れになってしまう。

「儲ける仕組み」の価値

 時価総額と言われても、パッと連想できないかもしれない。私も考え始めた当初は、所有する土地を思い浮かべたり、農場にあるものを書き出してみたりした。

 たとえば、130馬力のジョンディアのトラクタ。5連のプラソイラやキャリアを牽引する時に大活躍する。だが、エンジンのかけ方すら分からない人にとっては、残念ながら鉄の塊以上の価値にはならないかもしれない。耕作するために購入した広大な土地も、同様に利用の仕方が分からなければ、ただの広野である。スペックの良い機械も、地力豊かな土地、立派な鉄筋の倉庫も、それらがどれだけ揃っていても使い方が分からなければ宝の持ち腐れになってしまう。

 我々が宝だと思えるのは、その土地でその機械で日々作業を行なうという生産活動を通じて儲けを得ているからに他ならない。これを読み解くと、農場には個々の資産に加えて「儲ける仕組み」があることが分かる。この仕組みの価値こそが核なのではないだろうか。言い換えれば、時価総額の真の意味とは、農場という事業体で年間いくら儲けが出るという数字のことである。

 予算立てにしても、事業体として売却するにしても、この発想は不可欠である。なぜなら、土地や機械を個別に取り扱うよりも、誰でもこの仕組みを使えばこれだけの儲けを得られるという事業体であれば、買い手もつくし、後継者にとっても引き受けやすくなるからだ。


外部評価を受ける

 昨年から今年にかけて、タイミング良く外部から評価を受ける機会を得た。ある程度、弊社の資産を自己評価してきたつもりだが、外部の第三者からお墨付きを与えられるようなものである。今回は、農場を経営する企業としての外部評価とあって、私も大いに興味を持ったのだ。

関連記事

powered by weblio