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坂上隆の幸せを見える化する農業ビジネス

経営哲学を持つ農場は潰れない!

哲学というと、堅いイメージがあるだろうか。ここでいう哲学は、とらわれない目で物事を広く深く見ることである。農業経営を始めて18年目、昨年になってようやく10項目からなる経営哲学をまとめることができた。

 哲学というと、堅いイメージがあるだろうか。ここでいう哲学は、とらわれない目で物事を広く深く見ることである。

 農業経営を始めて18年目、昨年になってようやく10項目からなる経営哲学をまとめることができた。


『さかうえの経営哲学10』

1、売り込まない
2、強みを活かす
3、弱みを転じて独自性を創る
4、厳しい顧客に鍛えられよ
5、KKD(カン・経験・度胸)からの脱却
6、徹底した見える化
7、平準化と効率化
8、積み上げるリスク対策
9、マーケティングによる顧客の創造
10、“志布志に人が来る”情報発信の重視

 以前に紹介した経営指針書(連載2009年4月号参照)とは、何が違うのかとお叱りを受けそうなので、説明しておく。

 経営指針書は、経営理念や行動指針など組織の目指す方向性と成果基準を記したものである。具体的に何をどこまでやったらいいのかを書き示している。

 一方、経営哲学とは、今までの経験から積み上げた考え方、行動原理になる思考法といったところだ。農場の経営方針の中には農場、農業生産に特化した内容も多くある。この10項目を掲げるにあたり、農業界にとどまらない、企業経営や企業人としてあり方について根本原理を追求した。具体的に指示を受けなくても、原則さえつかんで真摯に取り組めば、やるべきことが見えてくるのだ。

 では、何を実現するために考えるのか。常々意識しているのは、永続的な企業活動の展開である。

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