ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

特別レポート

東北土を考える会 総会・研修会 大切なのは、どうなる?ではなく、どうするか!

昨年は、春先の雨と猛暑と異常気象が続いた。ところが、参加メンバーからは昨年も順調に収穫できたという声が飛び交う。今年は「TPP問題」がある。世間で騒がれる「これからどうなるのか?」という不安の声に対して、東北の雄は「自分の経営をどうするか!」と考える。時代を先取りする経営者の討論会を報告する。

 去る2月5・6日に東北土を考える会の総会・研修会が岩手県花巻市で開催された。東北の農業経営者ら総勢100名以上が集まった。経営者層に加えて、若手の農業者も多く、世代を超えた交流が見られた。

 東北土を考える会会長の日野杉雅彦氏の開会宣言に始まった今回のテーマは、「東北農業を今一度洗濯いたし申し候」。2月初旬の圃場は雪に覆われているため、現地検討会に代わってメインは講演と討論会。昨年度の反省と今年の意気込みを語り合う場として賑わった。


変化を受け入れられる土づくり

 1日目は、鳥取県から田中正保氏((有)田中農場)を講師として招き、「今も昔も変わらない土づくり」についての講演が行なわれた。「まず土づくりとして、いかに健全な根が張る条件をつくっていくかが大事。技術はその次」と土づくりの信念が語られた。「ネギの次は田んぼに戻して水を入れる」と話すように、ネギもコメも、輪作体系の中で同じ土づくりを行なっている。変化に対応できる経営の事例に会場は聞き入っていた。

 2日目の講演は、スガノ農機(株)相談役の菅野祥孝氏による「積年良土」と題して行なわれた。何から脱して、何に挑んだらいいのか。たとえ話を用いたわかり易い説明は参加者の心をつかんだ。


「リングバトル!」は大盛況

 初日の講演後に行なわれた討論会は、昨年に引き続き「リングバトル」形式で熱いトークが繰り広げられた。今年のテーマは(1)農地集積(2)海外進出の取組み(3)乾田直播&TPP(4)世代交代であった。ファシリテーターを務めたのは、木村愼一氏(キムラ・アグリカルチャー・トレーディング)。会場の中央に置かれた机の周りに登壇した参加メンバーに際どい質問で場を盛り上げつつ、中立な立場から進行役を果たした。農業経営者の声を紹介する。

関連記事

powered by weblio