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【北海道長沼発ヒール・ミヤイの憎まれ口通信】
畏友・イヤミ教授の白熱教室
- 西南農場 代表取締役 宮井能雅
- 第38回 2011年06月16日
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結局、日本は米国を真似ればいいざんすか~?
「ニホンノミナサン、コンニチワ!」
私と長い付き合いになる米国人のアドレスは183で始まるので、日頃から彼のことをミスター・イヤミと呼ぶ。そのイヤミ氏から連絡があり、こんなことを言ってきた。「日本人は優秀なのだから米国にいらっしゃい」。この日本を心配してくれたのであろうか。
彼は常日ごろから日本人の頭の良さを知っている。たとえば、2の平方根を成人のほとんどが念仏を唱えるかのようにと「一夜一夜に人見頃」と言えることを。ウォールストリートで同じ質問を答えられる米国人は限りなくゼロだろう。こんな会話からイヤミ氏は私に絡んできた。
「そんな知識、いつ使う? 我々米国人は確かに日本人よりも学力は劣っているかもしれないけれど、勝者の方程式は日本人、いや世界中の誰よりも解くことができる」
――勝者の方程式だって?
「米国は成果を見せることができるんだよ。君だって見ただろ。仙台空港に我々の空挺部隊がパラシュートを使って飛び降り、数日で空港を再開させたオペレーション・トモダチこそ世界中が望んでいることさ。確かにあそこまでしなくてもいいけど、映像的なインパクトは良かっただろう。あれを見て『やっぱり米国はすごい!』と多くの日本人はそう思った、そう、だから作戦は大成功さ」
――よく分からないな~。
「米国は今、現在も戦時中なんだよ、日本の震災の復興に協力している間にウサマ・ビンラディンのこめかみに銃弾をぶち込みながら、イラク、アフガニスタン、そしてリビアや北朝鮮、世界中にニラミを利かせなければならない。そんなことできる国、世界中探したって米国以外ない」
――余計分からないな~。
「結局、世界の平和は米国の存在なしでは実現不可能ってことかな」
――全然分からないよ。
「米国でトラブルがあった時に使う言葉がある。それは"Send a Marine!"つまり海兵隊を送れってことなんだ。世界が米国に望むことは圧倒的な警察力や軍事力だ。同時独裁的な社会ではない、すべてのことを多数決の原理で決めることができる嘘のない民主主義の社会でなおかつ多民族でも成長し続けることができる米国は、日本人だけではなく、世界の羨望の的なのさ」
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宮井能雅 ミヤイヨシマサ
西南農場
代表取締役
1958年3月、北海道長沼町生まれ。現在、同地で水田110haに麦50ha、大豆60haを作付けする。大学を1カ月で中退後、農業を継ぐ。子供時代から米国の農業に憧れ、後年、オーストラリアや米国での農業体験を通して、その思いをさらに強めていく。機械施設のほとんどは、米国のジョンディア代理店から直接購入。また、遺伝子組み換え大豆の栽培を自ら明かしたことで、反対派の批判の対象になっている。年商約1億円。
北海道長沼発ヒール宮井の憎まれ口通信
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