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ポイントは(1)農地の集約、大規模化→1枚2~4ha(2)用水、農道の整備(3)乾田直播の導入(4)土着菌入り自家製肥料をつくる。いろいろな品種構成(5)小売り部門、プレミアム米の拡大。品質のよいものをつくって、少しでも高く売る。
【提供するサービスおよび製品】
産地銘柄でお米を選ぶ時代は、終わりを告げていると思う。これからはその人が、どんな思いでお米をつくったのかが大事だと思う。徐々に地球の温暖化が進んでおり、コシヒカリも青森で作付可能な日はそう遠くない。現に、2010年はコシヒカリを小面積ではあるが実験栽培した。収量は1反あたり7俵だったが、食味、品質共によく、お客様の評判は上々。高くても買いたいというお客様が多い。慣行のお米が8000円台の今、収量が少なくともなくても良食味のお米はkgあたり300円で買われ、60kg換算にすると1万8000円。結果的に慣行よりも収益があがるという現象が起きている。他県のおいしいお米を作付けし、バリエーションを増やし、お客様の好みのお米を提供する。
【ターゲット市場の環境】
平均60kg1万円のお米を目指す。国内の他に、輸出も積極的にチャレンジしていく。良食味のお米をkg300円~200円、外食産業用をkg130円~115円を目標。輸出に関しては、現在取り引きのある卸業者の協力。国内に関しては、HP、オンラインショップ、友人サラリーマンの営業マン化でナリミツ農園の認知度は上がってきている。が、「どうしてもナリミツ農園さんのお米でなければならない。」というお客様がまだ少ないので、もっと増やさなければならない。青森県産米のほかに、他県の良食味のお米を積極的に作付していく。
【収益モデル】
良食味米の比率を増やしていくことが収益UPに繋がる。プラウ耕、レーザーレベラーによる土中環境作りにもう1つプラスして、土着菌に注目したい。土着菌は、その地域に最も適した微生物の菌である。それを採取し増殖させることで、土本来の働きを微生物に求めることが出来る。土着菌は圃場から簡単に採取できるが、それを大量に増殖させるには屋根つき堆肥場が必要。材料は、米ぬかがあれば可能。精米時にでた米ぬかを利用して、土着菌入り堆肥をつくり、それを圃場に散布し、もうワンランク上の土壌環境を目指す。
よい土壌環境は、農薬も減らし、肥料も減らし、究極には何も入れなくてもお米が出来る土中環境を目指したい。防除農薬はいらない。現在もほとんど使用していない。除草剤に関しては、仲間と共同で大量に購入することで、仕入れを安くしている。除草剤についても使用料を減らして、最終的には使用しなくてもいいような土中環境をつくる。生産部門では乾田直播と圃場の集約・大規模化がポイントである。4町クラスの大規模圃場が25枚(100町)が1ヶ所にあれば、2人で100町も可能。乾田直播よって、稲の刈取り時期が遅れるが、北海道の品種を作付けすれば刈取り時期は早まる。これも実験済み。圃場が集約さえすれば、全圃場乾田直播が可能となる。津軽平野の平地を利用して、大規模な景観美も素晴らしいものとなるだろう。
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