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酪農教育ファームに認証され多くの子ども達の受け入れ実績を持つことから、市内・市外でも当牧場が取り組む活動が広く認知されており、ブランド化されている。そのため販売部門と連動し、口コミを広めやすい環境がすでに整っている。
・弱み
加工販売の経験を豊富に持つスタッフはいないので、最初の段階は手探り状態である。
少子・高齢化により市の人口は減ることが予想され、地元リピーターの獲得が鍵となる。
季節性の激しい商品のため、冬期間の戦略を練る必要がある。
【収益モデル】
店と製造ラインは一体となっているので、ジェラート製造→店頭販売がメインとなる。加えてカップアイスを充実させ、お持ち帰りメニューを提供する。11年夏から、地元飲食店のデザートメニューで使用していただけるよう卸売を開始。冬季メニューとしてアイスケーキの製造・販売を計画中で、10月のハロウィンからクリスマス、お正月、バレンタイン、雛祭りなどのイベントにあわせてアイスケーキを提供し、かわりにジェラートのメニューを3種類ほどにしぼり、廃棄率を低くし商品展開をしていく。同時に冬季からホットドリンクメニューを充実させる。翌2年目から、インターネット販売できるよう環境を整備し、販路を広げていく。
【ビジネスモデル実現にあたって必要な資産等】
・ヒト:スタッフ(アルバイト)は3名採用済。いとこや友人等だが、時給820円で働いていただく。
・モノ:店については牧場の敷地内に木造建築を建設中。他に、ジェラート製造機器、ショーケース、冷蔵・冷凍庫、作業台、シンク、食器洗浄機、調理器具等が必要となる。
・カネ:農協から初期投資額3450万円を融資済。残りは自己資金約200万円を初期運転資金とする。
● 審査委員による講評メモ(書類選考段階)
畜産・酪農に限らず、農業者が商業と連携することによって開かれる世界は大きい。市場調査、顧客・ターゲット分析が非常にしっかりとしており、かつ農協からすでに3450万の融資を受けていることから事業の実現性は高評価。持続可能性も十二分にあり、商品開発から市場開発を含めた価値創造活動のプログラムが明確に見えて、可能性を感じさせてくれる。販路拡大も大いに見込める成長性のある事業であるだろう。しかし、純然たるジェラート屋であり、厳しくいえば、観光地にはよくあることも事実。Twitterなどの販促も行っているとのこと、地元ターゲットのみならず、今後はネット販売の可能性も視野に入れるべきではないだろうか。(編集部註・石田氏は本ビジネスプランで提案したジェラート店を今年3月6日にオープンさせている)
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