農業ビジネス

ハイテク品とチマチョゴリ。チャイナドレスは似合う？

本年もUSツアーを満喫することになった。将来償還できないかもしれない国債をガンガン発行しながら、外国人に国債の半分を買っていただいている米国よりもマシだと余裕をカマシている豊かな国家があり、豊かな農政がある。その予算配分で交付金がもらえ、農業経営基盤強化準備金制度のおかげで、正々堂々と節税できるのだ、ありがたい。

私が1月下旬にLAに行き、1年間の労働のご褒美としてサザン・カリフォルニアの青い空から降り注ぐ暖かい空気を全身で受け止め、冬の間、少し白くなった肌が焼けるのを心配しながら、化粧入れにはしっかり50歳を過ぎたデリート肌用のSPE25のクリームを持参した。

毎年行くUSツアーは東京で所要を済ませ、バスで成田に着いた時から米国モードになる。まず、知人のお土産は何にすべきかで悩むのである。過去の経験から判断すると日本人、日系人にはジャパニーズ系と言うか日本文化そのものである、浪花節、藤田まこと主演『はぐれ刑事純情派』などドラマのDVDが、米国人には着物・扇子はあきられたので、最近はハイテク系がウケるようだ。なかでもヤンキーシニア（ご老人）へは肩や首に張る低周波マッサージ・エレパレスF127が大人気で、毎回、補修部品数セットと新品を持参する。ということでテルモさん、ご遠慮なさらず『農業経営者』の広告ページで宣伝してくださいね。

利用する飛行機会社はマイルをセコセコと貯めるために、いつも同じ航空会社を利用する。昨年は貯まったマイルと数千円で上級シートを使い、今回は知り合いの人妻が働く旅行代理店からあの手この手で格安の上級シートを購入した。

LA到着後は数件の知り合いの家に居候をして、米国を満喫することになる。30年以上の付き合いになるLAサード・ストリートの“愛”美容室にたむろしていると、北方向100m位のところにバイクに乗ったLAPD（ロス市警のお巡りさん）が2人いるのが見えた。ただボケーとしているだけで1時間くらいたってもそのままいたので、美容室の人に聞いてみると「映画の撮影よ」と言われたので、その現場に見に行くことにした。撮影現場ではカリフォルニアの暖かい太陽が降り注いでいるのに、ガンガン照明が使われ、女優と男優が演技を確認し合っていた。さすがハリウッドの街だと思った。地元警察が映画産業に協力して、通行人はいつものことかのように、何も気にもしないでスーと通り過ぎて行き、私は完璧お上り気分になり15分くらいその場にいたが、ついぞハリウッドからお声がかかることはなく、声をかけてくるのは私とLAＰＤを通り過ぎる時、「1ドル恵んでくれ」と言うホームレスだけだった。