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事業継承・新規起業ルポ

人を喜ばせる食べ物の底力をビジネスセンスで生かし切る

「学生時代は、食糧ビジネスをやりたいと思っていたんですよ。商社に入って世界を股にかけようか、銀行のディーラーになって国際的な人脈をまず作ろうかと思ったり」 京都大学で農業経済学専攻という学歴の持ち主。同級生の就職先は、銀行、商社、生保、農水省など、世間一般から見れば実に華やかだ。
 しかし就職活動では迷った。「銀行や商社も受けて、内定をもらったりもしたんです。でも、いくつか面接を受けているうちに、あまりにも相手の組織が大きいと感じました。就職した組織を“肥え”にして、いずれ自分自身で何か始めようと思っているのに、これでは逆に自分が飲み込まれるのではないかと思って、やめました」

 相馬氏が最終的に選んだ就職先は、生活クラブ生協という消費者団体だった。食料ビジネスをやろうにも、まずはエンドユーザーである消費者を知らなければ、どんなアイデアも出てこない。考えた末の就職先だった。


生身の消費者と接して食べ物の底力を知る

生活クラブ生協は、相馬氏の父・一広氏が経営していた(有)月山パイロットファームの最大の提携先でもある。

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