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【施設園芸のいろはのいの字-施設園芸を新規に始める人のための資材の見方と選び方】
正しい潅水施設の知識
- 農業コンサルタント 関祐二
- 第5回 1995年06月01日
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施設園芸が露地農業と異なる点は、さまざまな環境制御をすることで、その土地の有利性はより有利に、そして不利な条件の場合は、最新の資材を正しく使うことによって克服できることです。この正しく使うの第一歩は、被覆材で覆われた内側の栽培の世界が、露地環境とどんな点が、どのように違うのかをまず知っていなければいけません。
今回取り上げる淮水設備は、その知識が最も要求されるものです。
施設内での雨の降らない環境に水を与えるけ事をするとき、世界でも有数の多雨地帯である日本で生活する私たちの感覚は、あまり当てにならないということをまず白覚しておかなければなりません。
そして、もう一つ困ることは、光や温度、湿度などは、私たちの体感によって、ある程度は状態を知ることができますが、潅水については植物ではない私たちは、視覚に頼らず、これを知識として、またそれを調べる科学的手段によって確認すべきです。
ではその濯水の各種方式についてですが、これは作物が根を張って育つ部分、つまり培地、施設園芸では通常の畑を「地床」といいますが、この地床の場合と、人工的に地面と隔離する工夫をして上を使う場合、また土とは違う礫や砂、ロックウール等の培地を用いる場合もあります。
土壌培地の場合と、土以外の培地に液肥管理で栽培することを溶液栽培と称するので、両者の方式を分けて示すと表1のようになります。
今回取り上げる淮水設備は、その知識が最も要求されるものです。
施設内での雨の降らない環境に水を与えるけ事をするとき、世界でも有数の多雨地帯である日本で生活する私たちの感覚は、あまり当てにならないということをまず白覚しておかなければなりません。
そして、もう一つ困ることは、光や温度、湿度などは、私たちの体感によって、ある程度は状態を知ることができますが、潅水については植物ではない私たちは、視覚に頼らず、これを知識として、またそれを調べる科学的手段によって確認すべきです。
ではその濯水の各種方式についてですが、これは作物が根を張って育つ部分、つまり培地、施設園芸では通常の畑を「地床」といいますが、この地床の場合と、人工的に地面と隔離する工夫をして上を使う場合、また土とは違う礫や砂、ロックウール等の培地を用いる場合もあります。
土壌培地の場合と、土以外の培地に液肥管理で栽培することを溶液栽培と称するので、両者の方式を分けて示すと表1のようになります。
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関祐二 セキユウジ
農業コンサルタント
1953年静岡県生まれ。東京農業大学において実践的な土壌学にふれる。75年より農業を営む。営農を続ける中、実際の農業の現場において土壌・肥料の知識がいかに不足しているかを知り、民間にも実践的な農業技術を伝播すべく、84年より土壌・肥料を中心とした農業コンサルタントを始める。 〒421-0411静岡県牧之原市坂口92 電話番号0548-29-0215
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