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【今年の市場相場を読む】
秋から冬に需要が高まる土物野菜類 カンショ、サトイモ、ナガイモ、レンコン
- 第184回 2011年11月25日
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カンショ 全国的な増産意欲を背景に入荷増。今年も小売店の利益商材に名乗り
【概況】
東京市場のカンショの入荷はここ数年来、漸増傾向で推移している。不作だった昨年のあおりを受け、今年に入ってからも入荷減が続いていたが、この秋からはまた潤沢な入荷傾向に戻った。全国的に生産意欲が高いのは近年のブームが背景にあるからだろう。主産地の千葉は6割以上のシェアを確保しながら増産。これに次ぐ茨城からの入荷も連動して増えている。安納芋の鹿児島からの入荷も増勢である。
【背景】
3年ほど前からの焼き芋ブームやねっとりして甘い安納芋が一連のスイーツブームにも乗った。今年は鹿児島産だけでなく、各地から“安納芋”が入荷している。同様に粘質で甘いカンショが各地で発掘されており、国の育成品種である紅はるかも鹿児島や熊本、大分などで作付面積を増やしている。特に大分では目安の糖度となる25度をクリアしたものを「甘太(かんた)くん」のブランド(商標登録)で販売するなど、カンショの商材は豊富だ。
【今後の対応】
カンショは収穫直後より年明け以降のほうが甘みが増す。ちょうど冬真っ盛りのシーズンに味の乗った焼き芋を販売することで、ファンは確実に増えている。全国のスーパー約3000店に焼き芋機が普及しているという情報もあり、3月までの青果売場での利益商材に位置づけられる。今年は流通量が確実に増えることが予想されており、値ごろ販売で量販したいものだ。家庭用電気オーブンでも十分おいしく作れる情報を添えて。
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