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北海道長沼発ヒール・ミヤイの憎まれ口通信

誰が農場の上空を飛んで良いって、言ったんだよっ!



しかし幸か不幸か、そのような飛び道具は持ち合わせていなかったので、私の大脳の一部に記憶されていた“民法207条”を思い出すことになった。

この民法207条には“土地の所有権は法令の制限内において、その土地の上下に及ぶ” とある。地下は大深度地下使用法等により10m、40mなどの法律があるが、上空に関しては一応ないに等しい状態で、人工衛星が9.8m/S2を維持できる宇宙の高さまでは「おれの物だ!」と言えるらしいし、現実的に考えて上空を飛ぶ飛行機が個人の許可を取っていたら大変なことになるが、ヘリコプターがホバリングする操作はターゲット上空に居たいと、はっきりとした意図を私に示していると感じた。

そこで当時クラブ員として所属していたトヨタ自動車の子会社AFJ札幌(現在解散)に電話をして、CAB(航空局)に当該機のヘリコプターはどのようなフライトプランを提出しているのか確認してもらった。

確認後、NHKのK記者に電話をいれ「誰が農場の上空を飛んで良いって、言ったんだよっ!」と強めの口調で伝えた。K記者は「確認してみます」と少しビビリ口調で5分後には電話があった。「なんか~、旭川からの帰りで空知の風景を空撮している様ですよー」とひょうひょうと語るではないか。そのような回答をするNHKの事実をねつ造する癖はすでにお見通しである。

私は「ホー、そうなんだ、先ほど札幌のCABに確認したけどフライトプランは千歳空港の北10マイルの長沼、ETD何分、ETA何分、高度500フィートってなっているけど?」。K記者は驚きを隠せず「み、宮井さん、なんで知っているんですか?」。私は「知らないこと以外は何でも知っているんだ! 今すぐヘリを丘珠に引き返せ! 引き返さなければ、日本で販売されていない航空機用の無線機を利用して千歳空港のTCA管制周波数127.7Mzを使い当該機を呼び出し、大事になるぞ!」と軽く脅すと、数分後にはヘリは西の札幌方面に向かっていきました。まっ、その晩の20時45分から始まるNHKの放送にはしっかりと農場の空撮風景があったNHK魂はご立派ですが……。

しかし卑しくも日本国憲法の庇護にあり、国民の権利である土地所有権を侵害された私は怒りが収まらず、と言うか、少しいじめてあげる作戦に変更することにした。

もう一度K記者に電話をいれ「どうしても空撮したいのか?」と聞くと「ミヤイさんのご協力があれば助かります」と平身低頭で来たので私は「よし、協力しようじゃないか、私がセスナ172型を1機チャーターするから、今度の7日、土曜日にカメラを持って丘珠飛行場に来ること!」。K記者は「ハイ」と二つ返事で答え、当日のフライトを待つことになりました。

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