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あの機械この技術 私の取扱説明書

作業受託で農地の良し悪しを学ぶ

新潟市の湿田地帯でコシヒカリを作付けする平野農園の経営は以前にも紹介した通りだ。“平らな田んぼ”を作ってきた経験が、今年度は新しい展開を見せている。表面の均平だけでなく、硬盤の凸凹の均平をできるのが平野廣明氏の仕事術。作業受託で人の農地で作業をする恩恵について聞いた。

稲作の達人として本誌に何度か登場いただいた平野廣明氏を新潟県に訪ねたところ、今秋は、畔を抜いて圃場の区画を拡大する圃場整備作業で大忙しだったという。聞けば、「補助金でよその田んぼを改善できるなんて、ありがたいね」という言葉が飛び込んできた。

2012年度に創設された「農業体質強化基盤整備促進事業」は、畦畔除去、均平作業等による区画拡大に10a当たり上限10万円が補助される。これまでも地域の近隣圃場について安い作業料で受託し、地域に“平らな田んぼ”を戻してきた彼だから請け負うことができるのだ。

平野氏の経営は、自作地全面にコシヒカリを作付するほか、積極的に地域の水田作業を受託している。必要な農業機械は、ユンボや複数台の大型クローラトラクタに、プラウ、レベラ、バーチカルハローなどの大型の作業機まで自前で購入し、目的に合わせて自ら改良を加えてきた。

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