ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

特集

農業を、ニッポンを変えるアイデアがここにある A-1グランプリ2012 入賞者のビジネスプラン



――競合相手との違いはどのようなものか(宮治勇輔審査員)。

佐藤 榊生産者が集う「国産榊の会」という組織があるが、集まったのはわずか20人にすぎない。その意味では、競合するほど人数がおらず、一緒にやっていかなければならないと考えているが、あえていうならば顧客の声を聞いて商品を開発できる点だろうか。他の榊屋さんは生産して卸すだけなので、末端のお客さんの声を聞ける環境にないが当社は異なる。また、創価学会の葬儀で用いられるシキミやフラワーアレンジ等に使われるユーカリなど、幅広く生産している点も違いといえる。

【審査員による講評】

若者らしいアツいプレゼンテーションとパフォーマンス、そして国産榊がないことを単に憂うだけでなく実際に行動を始めている佐藤氏の姿に心を動かされた審査委員が多かった。神社や葬儀社などの作業手間を省く商品開発をしているのも高評価。もっとも中国産榊の市場を奪いとるには彼単独の頑張りでは不可能。国内に点在する産地の生産者と連携していく必要があるだろう。


■ 坂上隆審査委員からひとこと

柳原さんのプランと甲乙つけがたく、審査でも大議論になりました。それだけいいビジネスプランです。惜しくもA-1グランプリ2012と100万円獲得はなりませんでしたが、里山管理や地方経済、高齢者や障がい者の雇用といった、今の日本が抱える様々な問題を解決しうる素晴らしいプランだと思っています。審査委員一同、期待しています。今後、私も佐藤さんと一緒にビジネスをやっていければと思っています。ぜひいっぱい儲けましょう(笑)。


Made by Japanese賞獲得●「この国の一次産業をアジアにおける一大産業に」/(株)ジャパン・ファームプロダクツ 阿古哲史(大阪府大阪市)

■ビジネスプラン概要:次世代の農業経営者を中心としたチームで、アジアを舞台に農業ビジネス展開。日本・カンボジア・上海を拠点に日本農業の安全基準に沿った農作物の生産~販売に取り組み、カンボジアを拠点に、隣国のASEAN諸国への輸出、さらには日本産品の輸出を行なう。

■ポイント&ヒント:農業経営者が主体となって行なうMade by Japanese。ブランド構築も自ら行ない、日本の農家がアジアで生産する「安全・安心・高品質の総称ブランド」としての牽引役を担おうとする。農業開発が盛んなカンボジアの農村開発にも寄与する大きな可能性も

関連記事

powered by weblio