ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

あの機械この技術 私の取扱説明書

ハイブリッド品種の玄米で乾田直播

熊本県北西部に位置する玉名市で水田経営を営む親子がいる。ジャガイモの契約栽培に加え、ハイブリッドライスも経営に取り入れた。九州における乾田直播の先駆者らは、昨年みつひかり2003の玄米による乾田直播を始めた。毎年かかる種苗コストを削減する新技術になり得るだろうか――

ハイブリッドの多収品種「みつひかり2003」の玄米播種に挑戦しているという話を聞いて、イチノセ・ファームを訪ねた。親子は独立した経営を営む2軒の農家である。それぞれ契約生産が中心で、当初は各自所有していた機械も、現在は共有し、無駄を抑えている。

父、一瀬俊郎氏は(社)国際農業者交流協会による海外農場での研修経験を持ち、国や地域を越えた交流を通じて、常に先を見て経営の舵取りをしてきた。約20年前に直売所を建てて、コメを農協に出荷するのをやめた。その後、経営面積の拡大を見越して、乾田直播は避けて通れないと考えた。さっそく視察に出かけた先は、岡山県のみのる産業(株)。まさに同社が1994年にトラクタ牽引式の不耕起直播機を発売し、岡山県下に乾田直播を広めていた時期のことである。当時、実績のなかった九州に不耕起直播機を導入し、第一人者となった。

関連記事

powered by weblio