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【今年の市場相場を読む】
サラダ用野菜の需要構造 セルリー/アスパラガス/カリフラワー/サニーレタス
- 第202回 2013年05月20日
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セルリー
過去10年では輸入も増え漸増傾向。待たれる大量消費のための食提案
【概況】
東京市場のセルリーの入荷をみると、年間を通じてほぼコンスタントに入荷しており、3~4月にやや多いながら単価も上がる。周年の業務用需要が底堅いほか、春先に小売のサラダ用として訴求されている。過去10年の推移では全体として漸増傾向にある。主産地は夏から秋を担当する長野が4割で不動の地位を保ち、秋後半から冬、春は静岡が中心。近年、米国産が徐々に増えているのも特徴といえる。
【背景】
国内各産地は、それぞれ季節性と豊凶の波があるが、輸入品の中心をなす米国産は年間を通じて一定量がある。それでも、入荷のピークはやはり3~4月。加えてかつてシェア2%前後の泡沫産地だったものが昨年には7%を超え、愛知産と同等になった。単価では国産の6割程度で基本的には業務用食材だが、春のサラダ用小売商材としても利用される割合が高くなっている。長引いた不況と為替の影響とが相乗した結果でもある。
【今後の対応】
セルリーは、そのクセの強さを利用して西洋料理や中華料理では多用されているが、日本の一般需要はまだまだサラダに特化している感が強い。しかも、小売店では株をバラした1本売りが中心で、大量消費を誘導していない。サラダシーズンは長野産の独壇場で価格も強含みだが、その他のシーズンは産地も多いため、相場の高安も生じがちである。安いときに簡便な浅漬け提案などを併せて売り込み、もう一段、一般消費の底上げと定着が必要だ。
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