ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

住めば都、耕せば楽園

農業・最強のコラボ論

農業経営者の特権、それは美味しい食材に確実にありつけることではないか。 だが、普段は案外見逃されがちなこのことに気付けば、 もっと農業が楽しくなるかもしれない――。 農業界きっての美食家!? 鹿嶋パラダイス・唐澤秀が語る、 農業と食の可能性とは。 皆さん、こんにちは! 梅雨だというのに初夏の陽気。何もかもが萌え出るこの時期が大好きでテンションが上がります。湿気もなく、青空が澄み渡るこの時期になると、思い出すのは米国西海岸だったり、ヨーロッパだったりするわけです。



イタリアでの出会いは
偶然? それとも必然?



南仏に行ったときにアテンドしてくれた日仏協会の郁さんの言葉を思い出します。
「まだ当時(昭和30年代)はカラーテレビもなかった時代だったわ。西洋の画家たちはどうして海の色をあんなに青く塗るのか不思議でならなかったの。でもね、ここに来たらそれがよく分かったわ。だってそのままなんですもの(笑)。こっちの海って青いのよ」
僕にとって、西岸海洋性気候、地中海性気候は永遠の憧れです。
さて、今回は最強のコラボレーションの話です。
それはイタリアに行ったときのことでした。一度は味わおうと思い目指していたのは、パルマのプロシュット、なかでもその味と希少性から生ハムの王様と呼ばれている「クラテッロ」でした。プロシュットは豚のモモ肉全体をハムにしますが、クラテッロはモモの上部の尻肉だけを豚のぼうこうに入れて熟成したものなのです。
僕たちはクラテッロの中心産地であるジベッロ村で昼食のためにとあるバールに入りました。そこはなんと生ハムのバールで、ありとあらゆる生ハムとワインしか置いていない、産地らしい、いかにもな店でありました。僕らはそこで生ハムとワインにウヒャウヒャしながらおぼれていると、ふと隣のテーブルに、あの高級外車でおなじみの跳ね馬のロゴが入った上着を着たおじさんたちがいることに気がつきました。
「ほほ~、ここはイタリアですからね、そりゃイタリアにもファンはたくさんいるもんだね」と、引き続き皿にいっぱいの生ハムをほお張っていると、「君たちは日本人かい?」と彼らが話しかけてきたんです。ハイと応えると「お~日本人か! 日本人は俺たちにはとても重要なお客様なんだ。日本大好きさ」

関連記事

powered by weblio