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土門「辛」聞

スペインに学べ! ホントの6次産業化 補助金頼らず、コンセプトとストーリーが決め手

5月14日から29日までスペインとドイツに旅行してきました。毎度、おなじみ、わが人生そのものの行き当たりばったり一人旅。旅の最初だけは、スペインはカタルーニャ地方と決めておりましたが、さてどこに行くかは、出発間際までノー・プラン。ようやく訪問先が決まったのは、出発わずか5日前のことでした。行きつけのワイン・ショップでたまたま目にしたワイナリーの紹介文。



スペインに学べ! ホントの6次産業化
補助金頼らず、コンセプトとストーリーが決め手


「ワインづくり、オリーブオイルづくりを行なっている小規模な家族経営のワイナリー。このプロジェクトの出発点は2002年に購入した2つの高齢樹(樹齢55年のカリニェーナと同80年とガルナッチャの畑)から始まりました。そこから徐々に栽培面積を広げ、現在では40haほど。そして06年に醸造所を建設し、ワインづくりを始めました。ブドウ畑やオリーブ畑を持ち、鶏と羊を飼養。できる限り自給自足のワイナリー経営を目指しています」
この説明文を読んですぐ、「これって、スペイン版6次産業化みたいだ。こりゃ、行かにゃ~、なるまい」と即断し、顔なじみの輸入代理店にアポを取ってもらいました。
「セジェール・ラ・ヴィニェータ(Celler La Vinyeta)」と呼ぶワイナリー。場所は、カタルーニャ州の州都バルセロナより東へ160kmほど。フランス国境に接したエンポルダーと呼ぶ地域にあります。数々の奇行で有名な画家サルバドール・ダリの出生地で有名なフィゲラスという町の近く。ヨーロッパ大陸とスペインを分けるピレネー山脈のすぐふもとにありました。

親や親戚からの援助で開業

宿泊先のホテルに、年季の入ったBMWで迎えに来てくれたのが、オーナーのジュゼップ・セーラ君(写真1)。ちょいとイケメンで、御年34歳。横は妻のマルタさん。デザイナーとしての心得があり、ワインの売り込みや経理事務など内助の功をしっかりと果たしておられる風でした。実家は同じカタルーニャ州でワイナリーを営んでおられるとか。

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