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海外レポート

ヒール宮井のオーストラリア農業紀行 前編

北海道で農作業が始まる前の3月、南半球では夏から秋へと季節が変わる。本誌コラムでおなじみのヒール・ミヤイこと宮井能雅氏ら一行は今年の3月初旬にオーストラリアを訪ねた。2,100kmに及ぶ長旅を2回にわたってレポートする。 写真・文 宮井能雅
1987年10月から7カ月間のオーストラリア農業実習の後、94年と99年にも同国を訪れて現地の農業情勢の変化を見てきた。今回は当時働いていた農場を訪れ、同時期に開催されたオーストラリア最大の農場ショーに足を運んだ。
アボリジニーズの言葉で赤い土を意味するビクトリア州のコルビナビンという町は、働いていた当時、小麦とえん麦、羊(羊毛、羊肉)を主体とする単純明快な農業地帯だった。今考えると実にノンビリした環境の中で海外の農業を知る機会を得たのだろう。そうは言っても、農地購入は当時から単純な一般競争入札だったり、アパートを借りるように不動産業者に探してもらったりしていた。日本の農地移動とはかけ離れた状況で、自分の農場のみならず、今後の国内農地のあり方を示唆する好事例だったのかもしれない。

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