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【江刺の稲】
「農村経営研究会」に参加しませんか?
- 『農業経営者』編集長 農業技術通信社 代表取締役社長 昆吉則
- 第207回 2013年07月22日
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当社では、農山村地域での多様なビジネスの創出と既存事業の活性化を図ることを目的に「農村経営研究会」をこの秋をめどに発足させる。
窮乏の社会での“自給菜園”ではなく、豊かであればこその“家庭菜園”ブーム。体験農園や貸し農園は順番待ちか空きがない。田舎暮らしへの願望の高さにとどまらず、これだけ人々が農業・農村に強い関心を持つ時代はかつてあっただろうか。現代人が豊かさを得た半面で失ってきたもの、さらには現代社会ゆえの病理を癒すものとして、土、緑なす風土、そして伝統的な暮らしや農業・農村に、人々はひきつけられている。さらに、2010年の観光庁による調査報告では、来日した中国人旅行者が日本旅行への期待の第一位(63.3%)に上げるのは「自然、四季、田園風景」だという。日本人だけでなく、成長するアジアの人々からしても、日本の農村は魅力的な存在なのである。
現代という社会であればこそ、農山村はそのままで大きな経営資源なのだ。そこでは現代人が求める多種多様な事業開発が可能である。
窮乏の社会での“自給菜園”ではなく、豊かであればこその“家庭菜園”ブーム。体験農園や貸し農園は順番待ちか空きがない。田舎暮らしへの願望の高さにとどまらず、これだけ人々が農業・農村に強い関心を持つ時代はかつてあっただろうか。現代人が豊かさを得た半面で失ってきたもの、さらには現代社会ゆえの病理を癒すものとして、土、緑なす風土、そして伝統的な暮らしや農業・農村に、人々はひきつけられている。さらに、2010年の観光庁による調査報告では、来日した中国人旅行者が日本旅行への期待の第一位(63.3%)に上げるのは「自然、四季、田園風景」だという。日本人だけでなく、成長するアジアの人々からしても、日本の農村は魅力的な存在なのである。
現代という社会であればこそ、農山村はそのままで大きな経営資源なのだ。そこでは現代人が求める多種多様な事業開発が可能である。
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昆吉則 コンキチノリ
『農業経営者』編集長
農業技術通信社 代表取締役社長
1949年神奈川県生まれ。1984年農業全般をテーマとする編集プロダクション「農業技術通信社」を創業。1993年『農業経営者』創刊。「農業は食べる人のためにある」という理念のもと、農産物のエンドユーザー=消費者のためになる農業技術・商品・経営の情報を発信している。2006年より内閣府規制改革会議農業専門委員。
江刺の稲
「江刺の稲」とは、用排水路に手刺しされ、そのまま育った稲。全く管理されていないこの稲が、手をかけて育てた畦の内側の稲より立派な成長を見せている。「江刺の稲」の存在は、我々に何を教えるのか。土と自然の不思議から農業と経営の可能性を考えたい。
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