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西田裕紀のあの農場はこうして採用に成功した

人材採用で問われる“経営者”

早いもので連載開始から今号で丸1年となり、今回が最後となりました。先輩経営者の皆様に対して生意気かもしれませんが、最終回ということで、私が農業経営者の方々と話していて「人材に対する考え方」について、度々疑問に思うことがあるのでお伝えします。
農業経営者の方とお話する中でこんな会話が飛び出します。

(1)「日本人は年間◯◯◯万円のコストで外国人はこれくらい……」

(2)「働かせてやっている、給料をあげている」

(1)のようなお話をなさる方は、「スタッフの人件費をどれだけ抑えられるのか」という考えが根底にあるようです。すなわち人件費=コストという考え方です。売上?原価=売上総利益、売上総利益?販管費=営業利益というこの中の販管費に人件費が入ってくるわけです。コストという考え方からすると、いかにここを削って利益を出せるのかが重要ということになります。
しかし視点を変えれば、人材は「経営資源」とも考えられます。その場合、数字上は確かに販管費の中の人件費なのですが、「人件費からどれだけの売上(または利益)を生むのか」という思考になってきます。人材を経営資源ととらえることで、スタッフにどれだけ活躍してもらうかを考えるようになり、またその人材に対して働きやすい環境を用意して売上を伸ばしていくことになるでしょう。

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