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海外レポート

ヒール宮井のオーストラリア農業紀行 後編

本誌コラムでおなじみのヒール・ミヤイこと宮井能雅氏ら一行は今年の3月初旬にオーストラリアを訪ねた。2,100に及ぶ長旅のレポートの後半は、同国ヴィクトリア州で開催された農業展示会(ファームショー)の模様を紹介する。 写真・文 宮井能雅
オーストラリア・ヴィクトリア州のウィメラ・フィールド・デー(ファーム・ショー)に初めて訪れたのは1979年だから34年ぶりの訪問になる。この国の一人当たりの経営面積は米国やカナダよりもはるかに大きいが、使用される農機具は米国製とヨーロッパ製の混在状態だ。たとえばイセキでも販売されているアマゾーネの肥料散布機が展示されていたが、米国では見たこともないし、カナダでも限定的な使用状況である。
今回訪れた研修当時のホスト・ファミリーのジョン・ハミルトン氏が使用する自走スプレーヤーは数年前にわざわざイギリスまで見に行って購入した5000仕様である。なぜジョンディアやCASEなどの大手販売店が扱っている米国製自走スプレーヤーを選択しないで、オーストラリアでの部品供給をこれから始めるメーカーに決めたのか。不思議に思ったので質問してみたが、当地のディーラーがヨーロッパ製を強く勧めたらしい。その背景には近年ジョンディアをはじめとする米国系販売店がそれぞれの米国本社からの指示で行なった統廃合がある。これには生産者の反発もあり、親欧主義になびいている感じがした。

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