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江刺の稲

穀物トウモロコシは国内自給が可能だ!

  • 『農業経営者』編集長 農業技術通信社 代表取締役社長 昆吉則
  • 第208回 2013年08月21日

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多くの方々にご指摘いただいて自らのうかつさに気付いた。恥ずかしながら、前言を訂正したい。しかし、それは喜ばしい結果につながる訂正である。
7月号の「こんな水田イノベーションについてどう思われますか?」という記事の中で、筆者は「減反している100万haに全部トウモロコシをつくって、反収が1tだったとしても“1600万tのトウモロコシ総需要の5~6%くらいにしかならない”のですから、水田農業が変わる可能性という意味の方が大きいのです」と記述している。その他の公の場所でも同じことを言ってしまった。赤面の至りである。
10aで1tなら1haで10t。10t×100万haで1000万tではないか。とんでもない計算違いである。日本農業のイノベーションなどと言う筆者自身が「日本で飼料の自給などできる訳がない」という先入観に縛られていて、「100万t、そんなもんだろう。総需要の5%程度だな」などと自らの計算違いを疑うこともしなかったのだ。この件で話を聞いてくださった方々も、筆者の「せいぜい5%程度にしかならない」という余計な言葉に惑わされ、また筆者と同じ先入観を持っているため、その過ちを指摘されなかったのだろう。
10t/ha×100万ha=1000万t。我が国の穀物トウモロコシ総需要約1600万tの6割以上を国内自給できる。飼料仕向はそのうちの約1000万t。トウモロコシ飼料のすべてを自給するということも有り得るということだ。

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