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【イベントレポート】
国産榊・シキミ生産者の会in志布志
世界農業ドリームプラン・プレゼンテーション2013
全国土を考える会 研修会
- 編集部
- 2013年11月20日
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文/奥山完己
榊・シキミ生産、日本一の鹿児島に集結!
国産榊の見聞を深め、情報交換・交流の場に
10月18~19日、鹿児島県志布志市において「国産榊・シキミ生産者の会in志布志」が開催された。志布志花木生産組合、志布志市役所、国産榊生産者の会が実行委員会をつとめた。参加者は、会員(生産者、市場、生花店)、および鹿児島県庁、県内・宮崎県の枝物生産組織のオープン参加を含め約170名。それぞれ、宮城、東京、千葉、埼玉、静岡、石川、大阪、岡山、熊本、宮崎、鹿児島、1都1府9県から足を運んだ。
開催地である鹿児島県はシキミ、サカキ・ヒサカキ共に日本一の生産県で、県森林経営課所管の枝物振興連絡会議も設置され、現状・課題・対策もまとめられている。平成23年林野庁統計資料によると、シキミの生産量606t、同生産額2.8億円、サカキ、ヒサカキの生産量322t、同生産額1.9億円である。
【初日】
岡山総合花き(株)の石田和男取締役の講演では、日本一のシキミ消費は岡山県であることが冒頭で紹介され、同市場への出荷データーが示された。平成24年度の総取扱金額は1.3億円(鹿児島産31.2%、宮崎産19.1%)、総数量63万3000本(鹿児島産34.5%、宮崎産16.3%)で圧倒的に鹿児島県産が上位を占める。
私の講演は、今年3月の『農業経営者』読者の会の定例セミナーにおいて、昆編集長から提案された「国産榊を復活させよう」というテーマの第2弾、生産地編の位置付けで行なった。我が国における「榊文化」は、東日本と西日本ゾーンで違い、消費者ニーズも変わってくることを説明し、榊経営の事例を紹介した。八丈榊、三宅榊、彩の榊、富士榊、高嶺の榊、志布志、かのや両組合の特徴を発表し、まとめとして、生産者、市場、生花店、行政がネットワークを形成して情報交換を行ない、消費者へ国産榊の再認識をアピールしていくことを提唱した。
情報交換会では、「榊は生花店になくてはならないもの」(仙台生花(株)・佐藤幸男氏)、「輸入商社が、11月から中国産榊の値上げを通知した」((株)オークネット花き事業部・高市秀行氏)というメッセージとともに、両者より良品質、安定出荷の要望が挙げられた。
さらに、日本生花商協会副会長で大阪の(株)フロリスト・コロナ高橋正行氏(年商13億)が登壇した。実は、1989年から中国での榊生産を始めさせたのは高橋氏で、年間8000万円の中国榊を仕入れている。本年7月号新農業者経営ルポにて(株)彩の榊、佐藤幸次氏が「中国産榊ありがとう これからは国産が頑張ります!」と語っているが、まさしくその大元の人物が、目の前に現れたのである。若い頃、馬力がありすぎて市場からの入手を閉ざされたため、中国に渡り、今に至るという。国内における榊は、推定卸売金額が50億、末端では100億の市場とも言われる。ここにきて、為替の変動や中国の賃金上昇等から一律30%値上げの通知を受けた。世の中は「尖閣問題」を機に時代の「潮目」が大きく変わってきていると述べた。
開催地である鹿児島県はシキミ、サカキ・ヒサカキ共に日本一の生産県で、県森林経営課所管の枝物振興連絡会議も設置され、現状・課題・対策もまとめられている。平成23年林野庁統計資料によると、シキミの生産量606t、同生産額2.8億円、サカキ、ヒサカキの生産量322t、同生産額1.9億円である。
【初日】
岡山総合花き(株)の石田和男取締役の講演では、日本一のシキミ消費は岡山県であることが冒頭で紹介され、同市場への出荷データーが示された。平成24年度の総取扱金額は1.3億円(鹿児島産31.2%、宮崎産19.1%)、総数量63万3000本(鹿児島産34.5%、宮崎産16.3%)で圧倒的に鹿児島県産が上位を占める。
私の講演は、今年3月の『農業経営者』読者の会の定例セミナーにおいて、昆編集長から提案された「国産榊を復活させよう」というテーマの第2弾、生産地編の位置付けで行なった。我が国における「榊文化」は、東日本と西日本ゾーンで違い、消費者ニーズも変わってくることを説明し、榊経営の事例を紹介した。八丈榊、三宅榊、彩の榊、富士榊、高嶺の榊、志布志、かのや両組合の特徴を発表し、まとめとして、生産者、市場、生花店、行政がネットワークを形成して情報交換を行ない、消費者へ国産榊の再認識をアピールしていくことを提唱した。
情報交換会では、「榊は生花店になくてはならないもの」(仙台生花(株)・佐藤幸男氏)、「輸入商社が、11月から中国産榊の値上げを通知した」((株)オークネット花き事業部・高市秀行氏)というメッセージとともに、両者より良品質、安定出荷の要望が挙げられた。
さらに、日本生花商協会副会長で大阪の(株)フロリスト・コロナ高橋正行氏(年商13億)が登壇した。実は、1989年から中国での榊生産を始めさせたのは高橋氏で、年間8000万円の中国榊を仕入れている。本年7月号新農業者経営ルポにて(株)彩の榊、佐藤幸次氏が「中国産榊ありがとう これからは国産が頑張ります!」と語っているが、まさしくその大元の人物が、目の前に現れたのである。若い頃、馬力がありすぎて市場からの入手を閉ざされたため、中国に渡り、今に至るという。国内における榊は、推定卸売金額が50億、末端では100億の市場とも言われる。ここにきて、為替の変動や中国の賃金上昇等から一律30%値上げの通知を受けた。世の中は「尖閣問題」を機に時代の「潮目」が大きく変わってきていると述べた。
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