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実践講座:したたかな農業を目指す経営管理 入るを計り出を制す!

投資其ノ二 愛車への投資、トラクターの時給はおいくらか?

馬と馬鋤(まんが)による代かき。馬を思い通りに動かせるかが経営者の腕の見せ所で、ときおり器用に子供たちが、泥んこになりながら馬の先導役を買って出たりする。写真でしか目にしたことがない光景だが、相当きつい農作業に思えてならない。「体と心を鍛えるにも田耕が一番。田んぼの恵みに感謝の気持ちでいっぱいになる」は、昔の優れた経営者の言だ。自分はトラクター耕の時代に生まれて、本当によかったと思う。イギリスの産業革命と、先進国日本に生んでくれた両親に感謝の気持ちでいっぱいになる。
「猫の目農政」と批判を浴びる農水省ではあるが、昨今の政策で思いの外、機械への投資が進めやすくなった。トラクターでは、高馬力、高性能のものを更新できるようになったのも、そのおかげであろう。各トラクターメーカーも昨年の売り上げは好調で、さらなる性能の進歩も誰のためか急速に進む時代である。
さて、今回はトラクターを愛して止まない経営者の皆さまへ、トラクター新調の心得と話題のGPSガイダンス導入の考え方を紹介していきたい。トラクターの投資の経済性を見込むとき、稼働面積で見込む場合と、稼働時間で見込む場合がある。ここでは稼働時間でトラクターの投資分析を行なっていく。

投資分析は回収額の算出から

はじめに、前回の農地取得のときと同様に、資本回収法について紹介する。図1は、800万円のトラクターを負債により購入したときの回収の目安を試算したものである。現在より試算金額以上の利益が増加しないと、回収が困難であることを示している。過剰投資を防ぐためにも、投資額の返済を滞らせないためにも、利益増加の見込額を算出することは原則である。
トラクターの購入を検討するときには、既存のものよりも高馬力への更新が多く、装着する作業機の作業幅や規格のグレードアップも必要となる。投資分析は将来に対する分析であり、そこには時間の経過という考えが伴う。大まかな年当たりの回収金額をキッチリ算出しておくことが求められる。
トラクターは耐用年数や減価償却費、面積で捉えても、何とも高額であるにも関わらず、金額の負担の大きさを実感しにくい。例えば、1200万円のトラクターを年間のべ100ha、15年利用すると考えたとしよう。維持諸経費を年2%として加算しても、年間1000円/10aとなり、各作物で利益の違いはあれど、なんとなく安いと考えてしまう。

トラクターは頼りになるパートナー

そこで、トラクターに装備されているアワーメーター(時間計)を利用して、稼働時間で経済性を考えてみよう。
その前に少しだけアワーメーターについて解説する。基準は国産、外車、各メーカーで若干の差がある。PTOの回転定格の1時間をもって1時間と表示するもの、一定の回転数以上の1時間をもって1時間と表示するものなどがある。いずれも、アワーメーターがトラクターの稼働時間を記録する測定器であることは間違いない。

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