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イベントレポート

2014年度土を考える会 総会・研修会/北陸東海近畿・中国四国

【北陸東海近畿】

無いなら創れ!加賀百万石からの独自ブランド
~強みを生み出す工夫の宝箱~

3月9~10日に石川県加賀市の加賀片山津温泉にて北陸東海近畿土を考える会の総会・研修会が開催された。当日は雪の降るなか各県の会員をはじめとする農業経営者らと関係者を含む約40名が集った。
【1日目】
この日は、「限界集落を再生させた奇跡の米『神子原米』~ローマ法王に米を献上した限界集落の物語~」と題する講演から始まった。石川県羽咋市の神子原(みこはら)地区は、かつて住民が1000人を超えていたが、いまや半減し、加えて65歳以上の住民が半数を占める限界集落となっていた。この過疎の村を覚醒させ、限界集落から脱却、ローマ法王に献上の「神子原米」というブランド米を生み出すことに成功した羽咋市役所のスーパー公務員、高野誠鮮氏が話した。
続いて、以前の研修会でも講演した石川県野々市町の林浩陽氏((株)林農産・代表取締役社長)から「変えてはいけないこと、変えなければならないこと」と題する話題提供があった。工業デザイナーから一転し実家の農業を継いだ林氏の今日までに起こった、さまざまな出来事を中心に、農業や経営に対する考えや人生観をおもしろおかしくユーモアを交えて紹介してくれた。
その後のディスカッションは、ファシリテーターに京都府立大学准教授の桂明宏氏にマイクを預け、講師の高野誠鮮氏、林浩陽氏に加えて小倉英二氏(福井県・ハーネス河合)、前田喜芳氏(富山県・荒俣営農組合)、今井敏氏(滋賀県・共同ファーム)、加藤誠氏(愛知県)をパネリストに「差別化のために取り組んでいる事、取り組もうとしている事」というテーマで行なわれた。6次産業化への取り組みや独自ブランドで農作物を販売していくにはどういったことが必要なのか……参加者らも意見が飛び交った。ヒューマンドキュメンタリー『土の匠』が上映された後、参加者の交流の場は情報交換会へと続いた。

【2日目】
総会が開催された後、視察研修にて、同県白山市の六星に移動した。同社は小さな6軒の兼業農家から始まった営農組合で、餅などの米を使った商品開発を推し進め、現在では全国から人材が集まる石川県内最大の農業法人に成長している。餅工場や商品を販売する店内を見学した。

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