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岡本信一の科学する農業

失敗する前にやっておくべきこと


人には向き不向きがある。時代の変化に対応できる人もいるし、新しい事業の先頭に立つことに向いている人もいる。同時に経営に向いていない人もいる。優れた経営者であれば、自分の向いていない分野については人に任せているが、そうでない人はすべてを自分でやろうとしてしまう。事業のポイントが見えない上に、自ら向いていない分野に向かうので、話を聞くまでもなく失敗する確率が高くなる。
農業界では特に栽培技術に特化した人も少なくない。経営や新しい事業に向いていない人は、向いている人に自分の苦手とするその部分を任せるべきだと思う。技術論や経営論は非常に大事なのだが、自らの適性に照らした立ち位置に収まるべきである。そうでないと、裸の王様になってしまい、立ち位置さえ間違えなければ尊敬される存在であり続けるのに、立ち位置を勘違いしているだけでトラブルになってしまうだろう。
経営には自らの経営を守るだけでなく、取引先や提携する会社と継続的にきちんと仕事を行なうという意味もある。その際、多くの人が適材適所に配置されスムーズに事業が継続し、経営者自体に何があっても事業継続だけはきちんと行なわれる必要がある。
経営に向いていない経営者が陥るのは、自分がやらなくてはならないという思い込みが大部分で、そのことが事業の継続や事業そのものの存続を危うくしてしまうのだ。自分のことはなかなか理解できないものだが、多くの周りの方からの意見を素直に反対意見も含めて聞けば、大抵の場合うまくいくものである。

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