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特集

生かすも殺すも経営者次第の外国人実習生


群馬県昭和村で露地野菜作を手がけるノームランド高橋では現在、バングラデシュ人の男性2人とベトナム人の女性3人の実習生を受け入れている。彼らは、代表の高橋宣明氏をはじめ、日本人スタッフと非常に良好な関係を築き、会社にもいい影響を与えているようだ。

【自分が面接に
臨める良さを実感】

同社が実習生を初めて受け入れたのはいまから15年ほど前のことになる。3年前、宣明氏は会社を引き継ぐと受け入れ組合と送り出し国を変えた。理由は近隣農家や中国人実習生への配慮からだ。
「2003年に法人化したとき、各種保険などの待遇を整えまして、実習生も同じ条件で迎えました。ただ、来日した中国人同士が待遇の違いについて情報交換することがあり、それによって周囲に迷惑がかかることを避けるために変更に踏み切った経緯があります」
そんな折、会社の日本人スタッフの求人を依頼していたライフラボが実習生の受け入れも行なっていると聞き、それも併せて頼むことにする。宣明氏によれば、事前に実習生と面接できることも同社を選んだ理由の一つだという。こうして面接にこだわるのは、日本人や実習生を問わず、一緒に働く人に対してある指標を持っているからだ。
「自分が面接に臨めば人柄で判断できます。以前は面接できる状況にありませんでした。人柄は、会社の人事理念にありますように、『やる気、前向き、素直』を重視します。日本語は話せたほうがいいですけど、いままでの経験から日本人だろうと外国人だろうと人柄だなと思っています」

【ハングリー精神のある実習生が
会社の盛り上げ役に】

では、宣明氏の目に留まった実習生とはどんな人たちなのだろうか。
「バングラデシュの男性2人は今年で2年目になります。本当は3人の予定でしたけど、国内情勢の関係で来日できなくなりました。ベトナムの女性3人はまだ来たばかりです。
まず、バングラデシュ人のほうですが、そもそも同国から来日する実習生はまだ少ないです。ただ、人柄はいいですね、とにかく陽気でまじめで。イスラム教への宗教心もしっかり持っていますので、仕事のルールをきちんと守ります。決めたことはちゃんと守るっていう感じですね。少し困ったのは言葉で、片言はできますけど、ニュアンス的な日本語はまだ難しいんじゃないですかね。でもまあ大丈夫です。日本人スタッフともよくコミュニケーションを取っています」
彼らが農場に入ってきたことはいいことずくめだったようだ。

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