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編集長インタビュー

急成長するスペインの施設園芸に 後進国、日本の農家が学ぶべきこと

施設園芸の関係者の多くは、オランダやイスラエルに視察に出かける。オランダ発祥の技術、進化させたイスラエルの技術、いずれも優れているが、世界各国を視察して回っている中村泰明さんが注目するのは、スペインだ。オランダやイスラエルとの違いは、自国内にマーケットがあること。スペインでは輸入資材に頼らずに自前の施設で圧倒的な低コスト施工を実現している。6月中旬に出かけた視察の模様を報告してもらった。


施設も天敵も種苗以外は
すべてスペインの自前で

昆吉則(本誌編集長) 中村さんは和歌山県でバラをつくるだけでなく、インドネシアに行ったり、イスラエルの資材を輸入販売したり、海外にもよく視察に出かけていらっしゃいます。今回はスペインの施設園芸についてお話を伺います。
中村泰明((農)興里農場・代表) 6月中旬にスペイン南東部のムルシアに行ってきました。スペインに最初に行ったのは15年くらい前ですが、学ぶべきことが沢山ありますね。
昆 はじめに、中村さんの経営の概要を教えてください。
中村 和歌山県でバラを90aほどつくっていて、その他にインドネシアの温室は全部で3・5haくらいかな。15~16棟ありますが、イスラエルの資材がほとんどです。そのうちの2・6haでバラを栽培して、興里農場を経由して日本のマーケットに販売しています。菊はどうも合わなくて今は止めています。
昆 そんな中村さんは今回、スペインでどちらを訪ねたのですか?
中村 「ノベダデス・アグロカルロス」という会社がありまして、ハウスの施工から施設園芸のいろいろなことをやっています。その会社を訪ねて、農場にも案内してもらいました。灌水関係の材料をつくっている「アスード(Azud)」や資材を提供する「apr」は同じグループに属しています。

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