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小川幸夫の虫の世界から見る農業

スズメバチも害虫の天敵


そのオオスズメバチだが、営巣できるのは大木の根元の大きな洞になる。大きな木が残っているのは神社仏閣ぐらいで、ただでさえ営巣場所が近年限られているにもかかわらず、オオスズメバチを人間が駆除しまうとは何たることかと思う。オオスズメバチのおかげで、日本への西洋ミツバチの土着化も防げているのに……。もし、西洋ミツバチがオオスズメバチに攻撃されずに自然巣を作って越冬してしまうようになったら、日本ミツバチの生存可能な範囲は今以上に狭くなり、やがて生きていけなくなるだろう。
筆者は、頼まれてどうしても駆除しなければならないスズメバチに関しては生け捕りにして、焼酎やハチミツ漬け、また冷凍保管している。単純に殺虫剤で殺してしまうのではなく、できれば最期は食してやれればと捕獲しているのだ。
スズメバチは、他の昆虫の数のバランスを保つ大事な存在のため、無駄に駆除する必要はない。害虫を駆除してくれる益虫であり、農業にとって財産なのだから。

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