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イベントレポート

農村経営研究会 農村経営視察会 第2回 福島県郡山市 川曲集落 限界集落のビジョンを語り合う

(株)農業技術通信社は7月2日、農村経営研究会 第2回視察会を福島県郡山市の川曲集落で開催した。5月29日の定例研究会で報告された川曲集落の農業経営者、ふるや農園の代表取締役 降矢敏朗氏の住む川曲集落の地域再建の取り組みを視察するとともに、地域の活動メンバーらとの座談会を行なった。                      (取材・まとめ/平井ゆか)
川曲集落は、福島県の太平洋側を南北に走る阿武隈高地に沿った中山間地の農村である。郡山市は人口33万人の福島県最大の都市で、JR東北新幹線郡山駅は1日に約9千人の乗降者数がある。川曲集落は、その郡山駅から車でわずか20分の距離にあるにもかかわらず、過疎化と耕作放棄地の拡大が進んでいる。さらに、原発事故以来、若い世代の流出が起こり、風評被害による農産物の買い叩きが深刻化している。
降矢氏ら川曲集落の活動メンバーは、東日本大震災前から、タバコやクワの耕作放棄地の整備や、炭焼き窯作り、花壇づくりなど集落の再建に取り組んできた。また、草木の根を掘り起こして食べる豚を放牧するという方法で、耕作放棄地の開墾をはじめた。現在、その豚肉や豚肉の加工品などの販売も手がけている。開墾した畑には、野芝を植え、新たな農村景観を作ろうと試みている。
農村経営研究会は、かつて、大量消費地にものを送り込む産地という役割であった農業・農村の姿から、顧客を巻き込み新たな農業・農村を創り上げる可能性を追求している。
今回、農村経営研究会は、川曲集落のメンバーとともに川曲集落の放牧養豚の取り組みと川曲集落の風土の魅力を生かし、福島のこの地に外から顧客を呼び込むことはできないか、また、地元や県内の異業種が協働することにより地元や県内の顧客とすることはできないか、ということをテーマに視察会を展開した。

山と棚田が織り成す緑の風景と放牧養豚の村、川曲集落

視察は、降矢氏夫妻(妻・セツ子氏)の案内で、郡山駅からスタートした。視察会のメンバーを乗せたマイクロバスは、ビルが立ち並ぶ市街地を背に坂道を登り続ける。途中、阿武隈川にかかる橋を超えると、アップダウンを繰り返しながら標高400mの川曲集落へ向かって登り続け、ほどなく農村地帯に入った。
川曲集落に近づくと、道路の両側に山が迫り、山と道路との間に1枚ずつ水田が並んでいる風景が続く。山と水田の間には、かつて養蚕のために植えられたクワが放置されたまま数メートルの樹木に育ち雑木林を成している。

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