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特集

第33回国際農業機械展in帯広で見つけた注目技術はコレだ!


スプレイヤーは機種が充実

国内ではお目にかかることがまだ少ない自走式スプレイヤー。海外では少量散布が普及しており、面積当たりの散布量が大幅に少ないため1500タンク搭載モデルの小型機もある。予め備え付けられているポンプアップや薬剤の投入時などの、防除作業の各ステップで必要な器具類は購入前に確認しておきたい。
大型機種が充実させてきた国産メーカーのなかでも、(株)やまびこはベルトゥ社のスプレイヤーの輸入販売を開始した。直装式、けん引式、自走式と新たな商品展開で選択肢を広げた格好だ。国内・海外機のいずれも、散布精度アップが課題である。GPSと連動して重なりの少ない散布を制御できる技術を各社が導入し、しのぎを削っている。

フロント・リア兼用の作業機

トラクターはもちろん、輸入作業機の大型化も顕著である。同時にフロントリンケージやPTOが装備されたトラクターが普及し、フロント作業機の選択肢が増えている。
例えば、プラウやシュレッダーなど、フロント・リア兼用で使える機種は汎用性が高い。播種前で忙しい時期は、トラクターの前方で残渣物を粉砕し、後方のスタブルカルチやショートディスク、パワーハローなどで播種床が準備できれば時間を有効に使えそうだ。
さらにフロント作業機はウエイトに代わって重量バランスをとるだけでなく、トラクターの踏圧を緩和したり、作業の直進性を発揮したりといった機能性もそなえている。種子や肥料、防除用のタンクを搭載するにも都合が良く、前後のコンビネーションは見逃せない。

適期作業を目指した機械体系

一方、府県でも北海道でも最近は天候による作業適期が狭まるなか、効率的に限られた時間で作業をこなすための機械体系が求められている。アプローチ方法は、作業幅を広げるか、作業速度を上げるか、複合作業体系を考えるか、その工程をやらないで済ませるかといったところである。幅の広い作業機でも道路走行時には折りたたんで2.5m幅程度に収まるものが多く、3m幅の作業機より、走行時はコンパクトになる点も覚えておきたい。
天候不良が続くと、プラウ+レベラーという2工程をスタブルカルチやショートディスク、ディスクハローに置き換えるケースも出てくる。スタブルカルチも多様で、タインの後ろにディスクが配置されているものもある。砕土性、混和性、鎮圧具合など機種ごとにその特徴を十分にしたい。

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