ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

人生・農業リセット再出発

空の英雄が感動した日本のおもてなし

「翼よ、あれがパリの灯だ!」  これは、大西洋を単独無着陸でニューヨークからパリまで初飛行に成功した米国の英雄・リンドバーグの言葉である。プロペラ一つの単発機、全長8.4m1人乗り「The Spirit of St. Louis」号。
芥川龍之介が自殺、大正天皇の葬式があった1927年。日本でそんなできごとがあった年の5月20日に離陸。飛行距離は5,810km、飛行時間は33時間29分30秒。自転車屋のライト兄弟が初飛行36mに成功したのが1903年だから、飛行機誕生から24年後の世界記録である。我が国では、日露戦争3年後の1907年12月に私の故郷、熊本県人吉出身の日野熊蔵が初飛行を東京の代々木公園で成功させている。
リンドバーグの父親は国会議員で、母は化学教師。本人は曲芸飛行でアメリカ軍航空隊ではトップの成績だったとはいえ、大西洋の海上を34時間近く一睡もしないで操縦桿を握りっぱなしの単独飛行! 睡魔と疲労で墜落するだろうに、英雄の気力と体力は尋常ではない。自動車だったら停車して数分の休憩も可能だが、まだ自動操縦装置があるはずもないから高度と進路計から片時も目を離さずに、1分すら目を閉じることもなしで、ヨーロッパ大陸まで一直線に飛行するのは神業に近い。

関連記事

powered by weblio