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北海道長沼発ヒール・ミヤイの憎まれ口通信

小さな農業は可能です

TVを見ていると、虚構の社会をさもありそうに語れるのは、学生時代にヘルメットをかぶっていたが「エイヤッー」と仮面ライダーのように変身した御用学者で、トラクターの油圧オイルを交換できない高学歴生産者と同席するのを見かけることがある。そこで語っているのは農家の話で、あなたの後を継ぐ人は誰なのかという農業の話はではない。
当の私も1年に1度くらい、左巻が多い今世の最高学府ではあるが、まったく相反する先生たちからのお誘いで農業関連の勉強会にスピーカーとして参加することがある。

コルホーズはもう
存在しないのに

2009年2月27日に行なわれた日本技術士協会では農業の現場を話す機会を与えられた。農場の空撮した動画などを見ていただき、みんなと手を取り合って夢見るコルホーズ的穀物農作業はもう存在しませんよーと軽くジョブをカマセたつもりでいた。
だって日本は技術立国として確立させるため、とりあえず豊かな社会を目指すのだから、貧乏国から資源を奪ってパナマ国籍の船で運び、フィリピン人を船員として雇い、吉林省などの北出身ではない南の福建省出身者を研修という嘘で安く雇用することを善しとする。このような社会なのだから、共同、共産、共済などという単語はお嫌いだと勝手に思っていた。
でも現実はもっと複雑系のようだ。その勉強会には機械、建築、金属、上下水道など200名ほどの技術士が集まり、農業関係の技術士も20名ほどいたように記憶している。最後に司会者の方が「規模は小さくても農業としての経営は成り立つか?」と質問すると、会場のおおよそ半分の方たちが挙手することになった。
その時点では、まっ、現実を知らない頭でっかち集団なのだから仕方ないな、くらいに思っていた。ところが、司会者が「では農業関係の技術士の方たちはどう考えますか?」と続けたので、私は品がないと知りつつ、ニコニコ顔で「喜んでケンカ買いますよ」とアオッてしまった。
まさか小さな農業に賛同する農業系の技術士なんて存在するわけはないと信じていたが……すべてそう、農業技術士全員が小さな農業は可能であると挙手したのだ。あんぐりの様とはまさしくこのことだ。なかには元普及所員で長沼に勤務したことがあるとか、試験場関係者もいたのだから、驚きの感情で農業技術士全員が哀れな子羊に思えてきた。

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