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イベントレポート

視察セミナー「農業にとっての顧客満足」

(株)農業技術通信社は9月30日、「農業にとっての顧客満足」をテーマに農業生産法人ユニオンファームと四万騎農園を訪ねる視察セミナーを開催した。二人の経営者は顧客満足のために常に情報を集め、自問自答し、経営を進化させるとともに自分自身を磨き続けている。

美味しさと安全性を追求
ユニオンファーム 
茨城県石岡市

今回、はじめに訪ねたユニオンファームは、有機農産物の生産と販売のほか、新規就農者の育成とともにフランチャイズ農場の運営などの事業を行なっている。
資材などがきちんと整理整頓された農場の一角にある会議室で、代表取締役の玉造洋祐氏は、会社の成り立ちから説明を始めた。
ユニオンファームは、茨城県石岡市に拠点を置く農業資材の販売会社、アイアグリが1998年に有機栽培の研究のために立ち上げ、2000年に独立した農業生産法人である。
現在、施設栽培でチンゲンサイ、ミズナ、ホウレンソウ、コマツナ等の野菜を中心に、直営農場とフランチャイズ農場とで計4haを運営するまでに成長した。しかし、設立してから3年間は赤字だったという。全く農業経験のないアイアグリの社員たちが農業を始めたのだから、設立当初の苦労は想像に難くない。
玉造氏は、度重なる失敗談を語っては「素人の怖さですね」と視察団を笑わせた。ただ、この「素人」感覚は、玉造氏が「今、やっていることが果たして本当に正しいのか」と、自問自答する源でもある。

欠品のない経営を追求

玉造氏は、欠品のない農産物の出荷をするという経営を目指している。
「欠品をなくすという考え方が、そもそも素人感の表れかもしれません」
と、玉造氏は話す。欠品がない経営を目指すのは、小売業や外食チェーンなどの顧客のためである。
欠品がない経営を目指すためには、安定生産が必要である。安定生産に取り組んだのは、もともとは従業員の労働時間を平均化して月々の労賃を安定させたかったためだという。どの時期にどの野菜をつくるか、フランチャイズの農場を含めて分担する。それぞれの野菜の播種から収穫までの作業を通年で計画・管理し、週あたりの出荷数を52週間等しくする。結果、安定生産ができるようになったという。
玉造氏は、天気にも左右されない経営を目指しているという。
「天気が悪くてもありますって、カッコよくないですか」

安全性と美味しさを
証明する

ユニオンファームでは2006年、JGAPを取得した。農場管理を見える化し、農産物の安全を確保するためのJGAPを知ったとき、玉造氏は「我々こそがやるべきだ」と考えて行動に移したという。有機農法への自問自答がはじまったのはこのときである。

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