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特集

待ってました日本農業の夜明け!イノベーションに挑む経営者の時代 年の初めに言ってしまいます――何よりも自分に、そして時代に、同伴者たちに



【12
志と技術のある同士が集まり
無限の可能性を発揮させる
房州 高橋農園 高橋幸司(千葉県南房総市)】

私は大学卒業後、千葉県柏市の農家で7年働いていました。そこでの作業は先進的な技術で自分の経験したことのないものばかりでした。
現在は実家のある南房総市に戻り、自宅近くの農園で働いています。この地域では農業者の減少が止まりません。若い後継者が少なく、衰退の道を進んでいます。これを嘆く方々が多いのですが、しかし見方を変えれば、規模拡大にはチャンスになっています。
一時期、独立を考えた時期もあったものの、1人では限界があります。しかし、志と技術のある者同士が集まれば、たとえば1+1が2ではなく、2・5になることもあるのではないか。それならば、一人ひとりが独立するよりも、もっと多くの面積をこなすことができると思い、今の会社に入社したのです。
得意分野を合わせることで、無限の可能性が広がると確信しています。現在の会社でも、規模拡大を前向きに考えています。私が7年学んだ技術を、この会社で発揮していこうと思っています。
米価の下がった今だからこそ、新しい技術を取り入れ、低コストで効率の良い生産を目指す。そうしていくことで、若者、子供たちに魅力あるカッコいい農業をしていきたい。
「農は国の基」。将来この国を支えてくれる子供たち孫たちに残せる、美しい農地を自分は作っていきたいです。とにかく良いものを作りたいんです。自分の子供に誇れる作業をしたいんです。ただそれだけです。

共に歩む仲間がいるから
知恵が出る笑顔が出る
地域も業種も超えて
知恵と勇気を分かち合う

【13
外部要因に左右されず大きく展開
人が集まる農業文化を育てる
河合果樹園 代表 河合浩樹(愛知県豊橋市)】

2014年を振り返ると、新たに取り組んだ超少加温栽培、自然栽培、加工品を3つと、相変わらず変化の多い年であった。目の前にあるチャンスに心躍らせながら、12月の繁忙期に15年のことを考えるのも悪くはないか!と筆を執った次第。
まず、自分自身には、「自分をもっと小さくすること」と言いたい。目を向ける空間を地理的時間的に大きくして、顧客ターゲットを海外にも求めていくという意味で。そうなれば、自然と自分は小さく見えるということになる。
もう一つ、判断ができる肉体を維持するために、「第二の脳、第二の心臓、第二の骨盤をしっかりケアしていきたい」
時代には、「君からは少し距離を置く部分を創りたい」と言いたい。今まで「行く川の流れは絶えずして、しかも本の水にあらず」を頭に入れて、自分のドメインを変えて対応してきた。時代に翻弄されている部分から少し抜け出し、もっともっと楽しく農業経営をしよう!

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