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農・業界

ロイズTSB銀行(英国)、農家収入増加プログラムを開始

  • 編集部
  • 2005年12月01日
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ロイズTSB銀行は、この秋に専門家やFWのメディア・サポートなど多くの協力を得て、「収入増加プログラム」と題する農家向けの集会を始めた。この背景には、CAP(EU共通農業政策)改革や単一農家支払い制度の導入などで多くの農家が経営変革を迫られていることがある。
 ロイズTSB銀行は、この秋に専門家やFWのメディア・サポートなど多くの協力を得て、「収入増加プログラム」と題する農家向けの集会を始めた。この背景には、CAP(EU共通農業政策)改革や単一農家支払い制度の導入などで多くの農家が経営変革を迫られていることがある。

 農家では、収穫や保存の方針、販売・拡大・特化・請負など多くの判断を行うが、その判断が果たして利益をもたらすだろうか。コスト管理も重要だが、それ自体は最終目標ではない。収入増とキャッシュフローの最大化を図る基礎となるものだ。

 収入増加の大きな3つの柱の内容は次のとおりだ。

1、利益を生む農産物生産 技術と経営の成績が上位3分の1に入る農家に将来が望める。そのような農家は予算を立てた経営を行い、生産コストや市場の動向に敏感だ。事業の収益性と継続性に自信を持っている。

2、ビジネスチャンスの開拓 建物、道路わきの圃場、キャンプ用地、保管庫、農民市場、ネット販売など地理的環境、販売技術、他の農家の資源を活用する。従来の農業に加え、他の収入を生み出す手段を開拓する。

3、環境の利用 周囲の環境を生かしてスポーツやレジャーのビジネスで収入増を図ることもできる。ただし、これらのビジネスは一般費用削減が難しいので注意が必要だ。結論的には、「非農業」で大幅な収益改善はまれだ。

 経営のあらゆる面を、別の手段がないか、やめたほうがよいのではないか、積極的に吟味する。契約農業、共有農業、近隣農家や新規参入者との共同出資経営も現実的な選択肢として考慮してみるべきだ。

(FWメルマガ10/12号)

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