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土門「辛」聞

作況が引導を渡すか?コシBL商戦

出穂を始めた新潟平野を8月5日と6日にひと回りしてきた。今年は好天に恵まれ、予想通りスクスク育つ稲の姿を目の当たりにした。同行した山形県の稲作生産者のI氏は「こりゃ、豊作間違いなしですね。もし台風が来なければ(作況指数が)100以上になりますよ」と太鼓判を押していた。上越に集まってきた新潟県内の生産者も異口同音に台風が来ないという条件付きでいたようだ。

大豊作の“えらい”こと


 出穂を始めた新潟平野を8月5日と6日にひと回りしてきた。

 今年は好天に恵まれ、予想通りスクスク育つ稲の姿を目の当たりにした。同行した山形県の稲作生産者のI氏は「こりゃ、豊作間違いなしですね。もし台風が来なければ(作況指数が)100以上になりますよ」と太鼓判を押していた。上越に集まってきた新潟県内の生産者も異口同音に台風が来ないという条件付きでいたようだ。

 本誌が出るころには作柄予想はもっとクリアになっているだろう。九州や四国の産地は「近年にない大豊作が確定」(米穀業者)。お盆から出回る千葉、茨城、北陸3県も「豊作は当確」(同)という状況である。収穫が遅い東北地方でも豊作を伝えるメールが届いている。

 あまりに好調な作柄に新潟県内の生産者は「下手をすると103までいくかもしれんな」と不気味な予想をしている。「下手をすると」という表現をわざわざ使ったのは、誰もが恐れる価格の暴落を心配しているからだ。今年は作況100でも前年より約5万t生産量が増えるわけだから、作況指数が102とか103になれば“えらい”事態だ。

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