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【農・業界】
高知県、「ISOチェーン構想」を推進
- 編集部
- 2004年11月01日
農家683戸が認証取得、環境保全型農業目指す
構想の旗振り役を担うのは、同県の環境保全型畑作振興センター。2000年にISO14001を取得し、2年後からは認証取得を農家にも勧めてきた。
ISOチェーンのスタート地点となる実践農家は、「環境実践計画書」という年次計画書を作成し、廃棄物の適正な処理や、減化学合成農薬対策、化学肥料の適正使用などを実行する。また、活動をすべて記録し、チェーンへの参加者の間で共有するほか、消費者にも開示することで、「食の安全・安心に対する期待にも応えたい」と同センターでは話す。
今月、審査を受けたばかりのある生産者は「認証の取得が目的なのではなく、この取り組みに挑むことで自分の農家としてのレベルを知ることができる」と話す。
一方、認証を受けた農家がまだ少ないため、出荷時に収穫のロットがそろわず、市場で取り扱いを敬遠されたり、消費者のISOに対する認知度が低いため、他の作物との差別化が図れないといった課題も多い。同センターでは、06年までに、認証取得農家を1200戸まで増やす計画で、「真面目に取り組んでいる生産者が損をしない仕組み作りを目指す」としている。
ISO14001は、企業などが環境問題に取り組むための仕組みを定め、実行していくために国際標準化機構が定めた規格。
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