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【農・業界】
沖縄県北大東島、早出しジャガイモで平均2.5tの高収穫
- 編集部
- 2004年11月01日
「島民の意識改革にも」と本誌読者
南大東島とともにサトウキビの大規模経営が盛んな島として有名な同島。580haある農地面積のほとんどでサトウキビが作られているが、15年ほど前から、輪作としてジャガイモを作付けるようになった。昨年はニシユタカやデジマなどの品種が23ha作付けられ、今年は25haに拡大する見込み。
沖縄・奄美地域のジャガイモは「早出し」という点での評価はあるが、概して収量が少ない。しかし、北大東島での反収は平均で2,5tに達している。また、サトウキビとの輪作であることや、外部と隔絶された孤島であることが幸いして病虫害も少なく、種子消毒以外には農薬を使わなくても栽培できる。
村としても、ジャガイモ栽培を50ha程度まで拡大したい意向だ。収穫にはハーベスタも導入されているが、風乾の必要からミニコンテナ扱いとなり、人力ハンドリングを必要とするのが、生産拡大のネック。さらに、島外への輸送手段が船だけに限られ、積込量の制限や便数が少ないという課題もある。
同島の本誌読者・上地勝也氏は「圃場段階から、フレコンでの荷扱いや物流の問題を解決すれば、北大東の農産物出荷額が増える」と、課題克服への可能性を強調。「商品作物への取り組みが、政府干渉作物のサトウキビ生産に慣らされてきた島民の意識改革につながる」と意気込みを語っている。
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