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農・業界

韓国、自立した農家を育てる「農業ベンチャー大学」が人気

  • 編集部
  • 2004年09月01日
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財閥のシンクタンクの研究員が4年前に開校した農業ベンチャー大学(韓国忠清南道金山)に人気が集まっている。農業ベンチャー大学は正式な大学ではなく、三星総合研究所の閔勝奎(ミン・スンギュ)主席研究員が、自立できる農業、創造力あふれる農業をめざす農家を育成するために2000年に開いた。受講生は毎年100名前後だが、2004年は定員の3倍を超える300名以上が応募した。
 財閥のシンクタンクの研究員が4年前に開校した農業ベンチャー大学(韓国忠清南道金山)に人気が集まっている。

 農業ベンチャー大学は正式な大学ではなく、三星総合研究所の閔勝奎(ミン・スンギュ)主席研究員が、自立できる農業、創造力あふれる農業をめざす農家を育成するために2000年に開いた。受講生は毎年100名前後だが、2004年は定員の3倍を超える300名以上が応募した。

 授業は、インターネットを使ったオンライン上講義と月1回のオフライン講義がある。オフライン講義は、金山にある本校で1泊2日の集中講義の形。

 授業は生産技術よりもマーケティング中心で、顧客管理、商品デザイン、経営ノウハウの専門家を講師に招いて学ぶ。授業料、宿泊費は全額自己負担。学校の運営側も補助金は一切受けておらず、講師は手弁当。

 受講期間は1年で、卒業できるかどうかは、卒業論文の代わりに事業計画書を提出し、判断される。合格率は低く、2003年度は100名のうち4割は不合格となった。卒業生の中には、アイデア商品を開発し、事業化に乗り出した農家もいる。

 閔研究員は「政府主導型の農業の時代は終わった。労働や土地という物質的な要素よりもアイデアや技術、創造力を活かし、お客さんを満足させる農業が求められている」と話している。

(青山浩子)

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