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【過剰の対策、欠乏の克服】
土壌の化学性と物理的肥沃度
- 農業コンサルタント 関祐二
- 第4回 2004年09月01日
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「よい土」と「悪い土」
土に関してよく出てくる話に、よい土か悪い土かの議論があります。
一般に「よい土」とは、作物をたくさん、しかも品質のよいのものをつくり出すことのできる土という意味であり、一方「悪い土」とは、作物がうまく育たず、また育ったとしても品質がよくないという解釈でしょう。「よい土とはどんな土?」と人に問いかけたなら、おそらくその多くが「肥えた土がよい土」で、「やせた土は悪い土」と答えることでしょう。
土が肥えているかどうかを論ずる時、一般に「肥沃度」という言葉が用いられます。さて肥沃度が高いだけで作物はよく育つのでしょうか?
肥沃度とは土の中に栄養分が多いとか少ないとか、有機物を多く含むかどうかという概念が一般的ですが、この尺度だけでは説明のつかない場面が多くあります。
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関祐二 セキユウジ
農業コンサルタント
1953年静岡県生まれ。東京農業大学において実践的な土壌学にふれる。75年より農業を営む。営農を続ける中、実際の農業の現場において土壌・肥料の知識がいかに不足しているかを知り、民間にも実践的な農業技術を伝播すべく、84年より土壌・肥料を中心とした農業コンサルタントを始める。 〒421-0411静岡県牧之原市坂口92 電話番号0548-29-0215
過剰の対策、欠乏の克服
「土壌診断」という言葉は農業界に浸透し、多くの人がその必要性を感じているものの、調査は専門機関に委ね、その処方に基づいた施肥を行なってきたのが現状だ。ここでは現場で農業者が主体となって行なう土壌調査と診断方法について紹介していく。
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