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【農・業界】
みどりのあしながアグリ塾(北海道空知地域)、『志』を資金面でもサポート
- 編集部
- 2004年08月01日
新規就農トラスト順調な滑り出し
5月末の発足から約1カ月で400万円を超える寄付金が寄せられており、今後就農希望者の志を資金面でも手助けする。トラストの母体であるNPO法人では、将来の農業経営についてもバックアップする方針だ。
トラストの代表は、拓殖大学北海道短期大学(深川市)の相馬暁教授。空知地域の生産者、JAや自治体、大学関係者が、2年前に立ち上げたNPO法人・新規就農サポートセンターに事務局を置いている。
支援の対象は、同大学が昨年4月に新設した環境農学科新規就農コースの学生たち。現在1年生7人と2年生4人が学んでおり、20~40代の主婦、元サラリーマンなど、いずれも社会人経験者で、就農の決意は固いという。
同コースでは、4~10月は道内の農家で住み込みの研修、11~3月は大学やサポートセンターでの集中講義というカリキュラムを組み、学生らは就農に向けて実践的な農業を学んでいる。
新規就農に至るまで、在学中には220万円の学費がかかり、卒業後は就農資金も必要になる。トラストに寄せられた寄付は、奨学金として来年度入学生の学費などに当てられ、就農希望者の負担軽減に役立てる。
また、サポートセンターでは将来、卒業生の多くのが生産者として地元に定着できるように、農地の借り入れや取得、住宅の確保、地元農家との連携など、経営面での支援も「官・民・学」一体となって進める予定だ。研修生の受け入れ先としては、すでに道内60軒の農家が名を連ねており、既存の生産者の側でも協力態勢が整いつつあるという。
トラストへの寄付金は1口5000円から。1口の支援者には学生から研修の模様をつづったレポートが、2口の人には年1回、彼らの作った農産物が届けられる。
サポートセンターの山本毅さんは「新規就農コースの学生たちは、いずれ北海道の農業の未来を支え、全国各地に農産物を送り出す貴重な人材。食の流通・販売に関わる人たちも、ぜひ彼らの『あしながおじさん・おばさん』になっていただきたい」と呼びかけている。
問い合わせは、新規就農サポートセンター(電話0164-26-2710)まで。
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