ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

農・業界

ポテトフォーラム開催(北海道芽室町)、種イモ整粒化求める生産者

  • 編集部
  • 2004年08月01日
    • 無料会員
    • ゴールド
    • 雑誌購読
    • プラチナ
バレイショ産業を担う実需者、生産者の双方が技術的課題などを話し合う「第4回ポテトフォーラム」が7月2日、北海道の芽室町で開催された。今回は、種イモをめぐる問題点の整理と改良の実現性が議論の焦点となり、整粒化栽培を求めるバレイショ生産者に対し、供給サイドからは「早期に取り組みたい」との前向きな回答が出された。
「できる限り早期に」と供給側

 フォーラムには、加工用バレイショを生産する北海道のJAや生産者組合、実需者である(株)カルビーや(株)湖池屋などの加工メーカー、栽培にかかわる機械メーカーらが参加した。

 総合討論では、生産者側が種イモ供給側に対し、病気の発生を防ぐなど管理面での努力については理解を示す一方、「種イモの粒がそろっていて初めて、ユーザーが求める商品が作れる。サイズのばらつきは作業の手間を増やすだけでなく、収穫物のばらつきの原因にもなっている」と、整粒化栽培の必要性を訴えた。

 これに対し、高橋英三・十勝農業協同組合連合会農産部長は「要望に応え、できるだけ早い時期に取り組みたい」と答えた。しかし、国家管理されている原々種開発や、供給側の技術が根本的に問われる問題でもあり、具体的な時期については明らかにされなかった。

 ポテトフォーラムは産官共同で毎年2回開かれている。バレイショ収穫後の12月の会では、生産者と実需者が課題を提起し、翌年7月の会合で当事者が各課題に関する方向性や解決策を示すことを目的とする。

 今回のフォーラムでは行政機関の研究者らによる講演もあり、防疫と検疫に関する法制度や原々種開発の現状、種イモの管理技術の重要性などについて現状を説明した。

関連記事

powered by weblio