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【農・業界】
「英国の農家4分の3が使用に反対」下水汚泥を原料にした肥料、『使用』をめぐり混乱広がる
- 編集部
- 2004年08月01日
ファーマーズ・ウィークリーの調査では、「英国の農家4分の3以上が堆肥化された下水汚泥を耕地への利用に反対」しているという結果が出た。自分の耕地にバイオソリッドを使用したと答えたのは調査に協力した農家の1割に過ぎず、回答者350人のうち73%が「検討さえしなかった」と答えた。
全国農業者組合(NFU)は、農家サイドからの予想以上の使用懸念を示す結果に驚きを隠せない。バイオソリッドの耕地への活用について、NFU、下水処理業界、消費者団体3者間の協議会では、NFUは使用を望む農家の声を代弁してきたからた。
「多くの農家はとても不安に思っている。契約先との取り決めによって、一部使用が認められないケースがでてきている」と、NFUの畑作アドバイザー、ポール・イボット氏は話す。
麦芽製造業者も重大な懸念を抱いている。英国麦芽製造業者協会の理事長アイヴァー・マレル氏は、「いかなる危険性も見落としのないよう、水処理業界にHACCP(危害分析重要管理事項)の調査を依頼済み。調査結果はすでに出ており、実需者の団体スコッチウィスキー協会からの回答を待っている。麦芽の納入先が安心しない限り、契約農家にバイオソリッド利用を禁止する買取業者もでている」という。
一方で、バイオソリッドを推進する上下水道業界を代表する団体、ウォーターUKは「バイオソリッドは十分研究開発された有機土壌改良剤で、厳しい規制をクリアしている」と説明する。同団体の環境科学アドバイザー、スティーブ・ンティホ氏は「健康に有害な影響を与えるという証拠は何もない。食品基準庁の認可も受けている。英国政府、EC共に実用的で環境にやさしい下水処理法だと認めている」点を強調する。
ンティホ氏は「下水処理業者が原料に利用するのは安全性が確認された下水汚泥。堆肥化処理の際も、販売業者・農家・政府の監督を受け、通常の処理基準よりさらに厳しい管理が行われている」と説明。さらに「栄養価と土壌改良効果の点でとても費用対効果の高い肥料であることは明らか」と、新しい資材としての有効性についても述べた。
全国農業者組合(NFU)は、農家サイドからの予想以上の使用懸念を示す結果に驚きを隠せない。バイオソリッドの耕地への活用について、NFU、下水処理業界、消費者団体3者間の協議会では、NFUは使用を望む農家の声を代弁してきたからた。
「多くの農家はとても不安に思っている。契約先との取り決めによって、一部使用が認められないケースがでてきている」と、NFUの畑作アドバイザー、ポール・イボット氏は話す。
麦芽製造業者も重大な懸念を抱いている。英国麦芽製造業者協会の理事長アイヴァー・マレル氏は、「いかなる危険性も見落としのないよう、水処理業界にHACCP(危害分析重要管理事項)の調査を依頼済み。調査結果はすでに出ており、実需者の団体スコッチウィスキー協会からの回答を待っている。麦芽の納入先が安心しない限り、契約農家にバイオソリッド利用を禁止する買取業者もでている」という。
一方で、バイオソリッドを推進する上下水道業界を代表する団体、ウォーターUKは「バイオソリッドは十分研究開発された有機土壌改良剤で、厳しい規制をクリアしている」と説明する。同団体の環境科学アドバイザー、スティーブ・ンティホ氏は「健康に有害な影響を与えるという証拠は何もない。食品基準庁の認可も受けている。英国政府、EC共に実用的で環境にやさしい下水処理法だと認めている」点を強調する。
ンティホ氏は「下水処理業者が原料に利用するのは安全性が確認された下水汚泥。堆肥化処理の際も、販売業者・農家・政府の監督を受け、通常の処理基準よりさらに厳しい管理が行われている」と説明。さらに「栄養価と土壌改良効果の点でとても費用対効果の高い肥料であることは明らか」と、新しい資材としての有効性についても述べた。
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