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農・業界

(有)マルミファーム(愛知県西尾市)/初田工業(株)(大阪府大阪市)、中規模ライスセンター用集塵機を共同改良

  • 編集部
  • 2004年07月01日
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約127haで水稲、麦、大豆を栽培する(有)マルミファーム(愛知県西尾市・杉浦実社長)は、初田工業(株)(大阪市・初田健治社長)と共同で、中規模ライスセンター用の集塵機の改良に取り組んでいる。現在はまだ途中段階だが、複数の乾燥機から出るホコリをダクトに通して屋外に集め、一括して防塵処理できるのが特徴。初田工業では改良結果を踏まえ、「同様のニーズを持つ稲作経営者への販路を拡大したい」と話す。
屋外でホコリ一括処理 販路拡大目指す

 約127haで水稲、麦、大豆を栽培する(有)マルミファーム(愛知県西尾市・杉浦実社長)は、初田工業(株)(大阪市・初田健治社長)と共同で、中規模ライスセンター用の集塵機の改良に取り組んでいる。現在はまだ途中段階だが、複数の乾燥機から出るホコリをダクトに通して屋外に集め、一括して防塵処理できるのが特徴。初田工業では改良結果を踏まえ、「同様のニーズを持つ稲作経営者への販路を拡大したい」と話す。

 この集塵機の原型は02年、マルミファームの依頼で初田工業が受注製造した。小型乾燥機用や大規模ライスセンター向けの特注品は従来もあったが、同ファームでは、当時7台の乾燥機を集めた中規模のライスセンターを備えており、対応する集塵機がなかったためだ。

 新システムの特徴は、乾燥機1台毎に集塵機を取り付けるのではなく、すべての乾燥機から出るホコリをダクトに通し、屋外の一カ所に集めて一括処理できること。乾燥機の石数、風量、ダクトの大きさに合わせて、サイクロンのバランスを図り、風速を落としてホコリを沈殿させる。さらにスプリンクラーで散水し、表面張力を利用して洗浄する。

 同ファームでは今年、すべての乾燥機を買い換え、台数を6台に減らしたため、新仕様に集塵機を対応させるため、引き続き検討が繰り返されている。

 集塵機を導入した目的について、同ファームの杉浦社長は、周辺住民への迷惑防止を挙げ、経営効率を大幅に上げるための設備投資ではないが、「農業地帯であっても、サービス業者として近隣に配慮するのは当然」と語る。

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