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アグロマネーニュース

【解説】逆に得するのは農協「金融庁検査・公認会計士監査の実施」 

  • 2009年12月05日
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規制改革会議提言6項目の中から「農協経営の適性化:農協への金融庁検査・公認会計士監査の実施」を取り上げてみた。提言内容で着目すべきは「金融庁検査を農協に対しても行うべきである」の点。金融機関なら常識の公認会計士監査を提言した。誰が考えても農水省の農協検査より金融庁検査の方が厳しく、プロの公認会計士に監査させた方が農協のためにもプラスになるというのが世間の常識。その常識を振りかざしても農水省協同組織課の歴代課長さんは、「公認会計士はお金で雇われる人。それできちんとした監査ができるのかな」と迷答弁をしてきます。そこで「あんた、どこの幼稚園をでてきたんかいな」とたずねてやるのです。それはさておいて農協に公認会計士を義務づけて損するのは、全中と都道府県中央会の農協監査士たちです。つまり彼らは提言が実行されれば農協監査士の役割はなくなってしまうのです。逆に得するのは農協です。規制改革会議は、農協のためと思い、この提言をしてきましたが、全中はどう対応するのでしょうか。以前なら農水官僚に睨みをきかせてきた用心棒(自民党農政族)がおりましたが、その用心棒たちは選挙に落ちてただの素浪人になり下がってしまいました。この提言通りに公認会計士の導入が決まるでしょう。「公認会計士はお金で雇われる人」と迷答弁した歴代協同組織課の課長さんたちは、今度、どんな釈明をしてくるのでしょうか。前置きが長くなりました。提言の指摘は次の2点。▽「農協は、多くの都道府県で地方銀行・信用金庫に次ぐ貯金シェアを確保する巨大金融機関であるため、農協の貯金 者保護は重要な政策課題である。したがって、貯金者保護を目的として他の銀行・信用金庫等には行われている金融庁検査を農協に対しても行うべきである」、▽「公認会計士監査は、株主及び組合員等出資者のために財務情報の信頼性の確保を目的に行われるべきものであ る。農協に対しても、早急に公認会計士監査を導入すべく、農業協同組合法を改正すべきである。農協経営の適性化: 農協への金融庁検査・公認会計士監査の実施」

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